ビーチバレーボール

巧さ際立った畑辺/柴組が初優勝 「ビーチバレージャパンレディース 第35回全日本ビーチバレーボール女子選手権大会」

巧さ際立った畑辺/柴組が初優勝 「ビーチバレージャパンレディース 第35回全日本ビーチバレーボール女子選手権大会」

真夏の女子頂上決戦となる全日本ビーチバレーボール女子選手権大会が8月23日(金)から25日(日)、大阪府泉南郡岬町・せんなん里海公園にて開催されました。

今年の日本女子チャンピオンを決める大会は、全国都道府県の代表44チームに加え、大会推薦6チーム、高校代表、大学代表の計52チームが参戦。1日目は予選グループ戦、2、3日目は決勝トーナメントを行いました。

まだまだ猛暑が続く厳しい環境の中、最終日まで勝ち残ってきたのは、推薦1の松本恋/松本穏(ともにフリー)組、推薦2の畑辺千代(フリー)/柴麻美(株式会社帝国データバンク)組、推薦3の坂本実優(株式会社キュービック・スポット)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス株式会社)組、そして唯一、都道府県代表として和歌山県から金田洋世(ウィルオブ財団)/樫原美陽(一つ山ホールディングス株式会社)組の4チームでした。
そんななか決勝に進んだのは、和歌山代表として予選リーグ戦から格上の推薦チームを次々に倒してきた金田/樫原組と、今大会限定で結成された畑辺/柴組でした。

力強いサーブとスパイクが武器である金田/樫原組、巧みな技術力で相手を翻弄する試合巧者の畑辺/柴組。相反するチームの対戦は、第1セットから一進一退の攻防戦が展開されます。しかし、点数が動いたのは中盤。畑辺/柴組の前後を揺さぶるサーブが、金他/樫原組の攻撃力を封じ込めます。15-12と主導権を握った畑辺/柴組は、ミスの少ないプレーで得点を重ね、21-18と第1セットを奪いました。

第2セットも決勝戦にふさわしい迫力あるゲームが繰り広げられましたが、灼熱のビーチは両チームの体力が確実に奪っていきます。そんな厳しい環境でも正確なパス、トスをさばき、相手コートにボールを落としていった畑辺/柴組が中盤から得点差を広げていきます。2セット目も21-14と決着をつけた畑辺/柴組がともに初優勝を掴みとりました。

10年ぶりに畑辺と試合に出場したという柴は「昨年は5位だったので、初めての優勝です。千代さんは今コーチも兼任しているので、練習も大会前しかできませんでした。『あ、うん』の呼吸とかはないので、状況を見ながらしっかりその都度話し合いながらやろうと思っていました」と、畑辺とのコンビネーションを振り返りま

▲優勝の畑辺(左)/柴(右)組

 

準優勝に終わったものの、快進撃を起こし会場を沸かせた金田/樫原組は、この大会で上位進出することに懸けてきたと話します。
「ジャパンツアーでもベスト4が最高だったので、もうひとつ上に行きたいと思っていました」と樫原選手が言えば、金田選手も「ポイントが低いので、なかなかツアーに出られないという現状を打破したかったという想いがありました。この大会でどうしてもポイントがほしかったんです」と、結実した想いを語ってくれました。

3位決定戦では、松本/松本組と沢目/坂本組が対戦し、2-0で松本/松本組が勝利しました。