ビーチバレーボール

東京が5年ぶり5回目の栄冠掴む「‘24マドンナカップin伊予市 第28回全日本ビーチバレーボール高校女子選手権大会」

東京が5年ぶり5回目の栄冠掴む「‘24マドンナカップin伊予市 第28回全日本ビーチバレーボール高校女子選手権大会」

高校女子日本一を決める「‘24マドンナカップin伊予市 第28回全日本ビーチバレーボール高校女子選手権大会」は、8月9日(金)から11日(日)、愛媛県伊予市の五色姫海浜公園ビーチバレーコートで行われ今大会には、北は北海道から南は九州、沖縄まで全国から48チームが集まりました。

今年度は暑熱対策として1日に行う試合数を最大2試合とした競技形式に変更。これまでの予選グループ戦方式が廃止され48チームによる一発勝負のトーナメントを戦います。

初日時点で、48チームから16チーム、大会2日目には4チームに絞られる競技形式で最終日の決勝戦へと進んだのは、東京の森愛唯/宇都木乃愛(ともに共栄学園高校)組と、岡山の仁吾友葉/兒嶋二菜組(ともに倉敷翠松高校)でした。

東京の森/宇都木組は2年連続出場。昨年は優勝候補として期待されていましたが、準々決勝で敗れました。2人はその敗戦を糧に練習を続け、技術を磨き、今年の大会に臨んできました。大きく向上したスキルと、跳躍力を含めた高さは抜きん出ており、着実にトーナメントを勝ち上がり準決勝では、高校として過去6回の優勝経験を持つ京都の仙水乃彩(3年)/橘柚希(2年)組(ともに福知山成美高)にも完勝をおさめました。

対する仁吾/兒嶋組は、岡山県勢として初めての決勝進出になります。チームは3回戦、準決勝と、第1セットを相手に取られながらも粘り強いプレーで逆転勝ちをおさめ勝ち上がってきました。

岡山と東京の身長差は10cm以上ありましたが、仁吾選手は「小さいなりに精一杯やろうと思っていた。森/宇都木組はブロッカーとレシーバーでしっかり守ってくると思うので、前にボールを落とす作戦でした」と話します。
しかし、森/宇都木組は、相手がスパイクを打ってこないと考え、あまりブロックに飛ばず、下がってボールを拾い攻撃につなげていきました。そこから森選手、宇都木選手ともに大会屈指の強打を中心に攻撃を組み立て、仁吾/兒嶋組を圧倒しました。

第1セットは21-10。第2セットは仁吾選手が積極的にブロックに飛び相手の攻撃にプレッシャーをかけ、一時は試合の流れを掴みかけましたが、点差は詰めることができませんでした。森/宇都木組が21-13で第2セットも取り、セット2-0で勝利し優勝に輝きました。

▲優勝の東京都 左から森/宇都木

 

「昨年はマドンナカップで負けてすごく悔しかった。だから今年は、優勝は最初から狙っていた」と宇都木選手は言います。森選手は「昨年よりも、ただ強くスパイクを打つだけではなく、コースを狙うことができるようになった。2人のコミュニケーションもよくなったと思う」と話しました。

3位決定戦は、京都と茨城の前澤花麗/瀧凪咲組(日立第二高校)と行われ、茨城が2-1(23-21、22-24、15-10)で勝ちました。

大会有望選手には、森選手、宇都木選手、仁吾選手、兒嶋選手、前澤選手、瀧選手、仙水選手、宇都宮萌里選手(愛媛・西条高)の8人が選ばれました。