日本体育大学女子初優勝 男子は国士舘大学が9年ぶりV「アクティオ杯 第36回全日本ビーチバレーボール大学選手権大会」
「アクティオ杯 ビーチバレージャパンカレッジ 第36回全日本ビーチバレーボール大学選手権大会」が8月6日(火)から8日(木)、神奈川県川崎市川崎マリエンで行われ今年は北海道、東北、関東、関西、北信越、東海、中国、四国、九州の各ブロックから男女64チームが出場。第1日目は予選グループ戦を行い、2日目からは男女各24チームが決勝トーナメントに進出しました。
女子において決勝進出を果たしたのは、産業能率大学の栗沢優菜(3年)/笹渡美海(2年)組と日本体育大学の石川とわ(4年)/松﨑伊吹(1年)組でした。
第1セット序盤は、「ビーチバレーボールNEXT2024 第6回 全日本ビーチバレーボールU-23男女選抜優勝大会」で準優勝の松山東雲女子大学、優勝した京都橘大学を破って波に乗る日本体育大学が、現在4連覇中の産業能率大学からリードを奪う展開に。
準決勝までは高い攻撃力を発揮してきた産業能率大学でしたが、「自分たちの力を出し切れたような、でも出し切れていないような、そんな展開だった。自分たちのミスで相手に得点をあげたのが目立っていた」と栗沢選手。決勝戦では決定打を欠いた産業能率大学に対し、日本体育大学の勢いは止まらず、第1セットを21-15と日本体育大学が先取しました。
▲日本体育大学の石川(左)と松﨑(右)
第2セット、産業能率大学はツー攻撃などを織り交ぜますが、「ディグから立て直して、しんどい所を乗り越えようと練習してきた」という日本体育大学のディフェンスを崩すことができません。
一方、鋭いサーブからディフェンスを成功させ、パワフルなスパイクを叩き込んでいったのは日本体育大学の石川選手。「練習ではいいプレーが多いのに試合では自分たちのミスで持っていかれるという試合が多かった。今年は勝ちを背負い過ぎず、しっかり声を出して自分たちの雰囲気を作っていくことを意識して、試合で流れを引き寄せることができた」と振り返るように、チャンピオンシップポイントへまっしぐらに向かっていきました。
産業能率大学に反撃の隙を与えず、第2セットも21-19と決着をつけた日本体育大学は、ビーチバレーボール部門創部後、初優勝に輝きました。
▲女子決勝戦の模様
3位決定戦では、京都橘大学の石原泉(4年)/久岡千夏(2年)組が、大阪学院大学の大場藍海(3年)/佐原夏実(3年)組を2-1(21-18,18-21,19-17)で破り、勝利しました。
男子において決勝まで駒を進めたのは、昨年の覇者・日本体育大学の富田昂馬(4年)/溝端拓真(2年)組、対するは初の決勝進出を決めた国士舘大学の今井駿世(4年)/坂東巧望(4年)組でした。
第1セットは高さとパワーを武器とする富田/溝端組がディフェンディングチャンピオンの風格を見せ、今井/坂東組を圧倒します。21-11と第1セットを先取すると、第2セットもリードを奪い、マッチポイント目前に迫ります。
▲男子決勝戦の模様
しかし、ここから今井/坂東組はサーブの狙いを富田選手から溝端選手へチェンジ。「相手のスパイクミスもあり、そこからリズムを掴み始めた。うまくいかない時はパートナーがいつも以上に声をかけてくれたし、周りからの声援も耳に入るようになって余裕ができて、うまくいくようになった」と今井選手が振り返るように、21-19と国士舘大学が逆転でこのセットを奪い返します。
第3セットも覚醒した国士舘大学が追いすがる日本体育大学を引き離し、マッチポイントを握ると15-11でゲームセット。国士舘大学として9年ぶり8回目の優勝となり、今井/坂東組として初優勝を果たしました。
初めて見る景色に坂東選手は「すごくいいゲームだった。自分たちの実力だけではなく、いろんな人に教えてもらいたくさん支えてもらって、ここまでこられた」と語りました。
3位決定戦は、国士舘大学の林聖瑠(3年)/細田伸太郞(3年)組、仙台大学の市川柊(3年)/郡司圭人(4年)組の対決となり、2-0(21-17,21-13)で国士舘大学が勝利しました。
▲国士舘大学の今井(左)坂東(右)
男子優勝チームは、8月12日(月・祝)から始まる「ビーチバレージャパン 第38回全日本ビーチバレーボール男子選手権大会」、女子優勝チームは8月23日(金)から始まる「ビーチバレージャパンレディース 第35回全日本ビーチバレーボール女子選手権大会」の推薦権が与えられます。
そしてさらに、8月31日(土)から開催される「ジャパンビーチバレーボールツアー2024 第5戦 マイナビ 青森大会」に「アクティオ・ワイルドカード」として出場予定となっています。