男子日本代表チーム、フルセットで敗れ準々決勝で敗退 パリ2024オリンピック
「第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)」(以下、パリ2024オリンピック)の男子バレーボール競技の決勝トーナメントが8月5日(月)より始まりました。
男子日本代表チーム(試合前のFIVB世界ランキング6位)はイタリア(同2位)と対戦し、セットカウント2-3(25-20、25-23、25-27、24-26、15-17)のフルセットで敗れ、準々決勝で敗退しました。
第1セット、イタリアは石川祐希選手をサーブで狙ってきますが、その石川選手がコートの隙間を狙うプッシュ攻撃や髙橋藍選手の相手ブロックを弾くスパイクで5-5と序盤は一進一退の攻防になります。高い打点から打ち込むサーブやスパイクでイタリアが攻めてくるのに対し、日本は石川選手のバックアタックなどで3連続得点を奪い9-7とします。さらに西田有志選手がサービスエースを決め、13-10。石川選手の連続ポイントや西田選手の強烈なスパイク、山内晶大選手のCクイックで20-12と大きくリードを広げると、西田選手のブロックアウトでセットポイントを握ります。最後はイタリアのサーブがアウトになり、25-20で第1セットを先取します。
第2セット、イタリアの高さと強さを兼ね備えた攻撃に対し、日本は安定したサーブレシーブから西田選手の強力なスパイクや石川選手の相手の指を狙ったスパイク、ミドルブロッカー陣のクイックで対抗し、序盤は競った試合展開に。イタリアに3連続ポイントを喫し、そこから13-17とリードを許しますが、石川選手のサーブから流れを呼び込み16-17と1点差まで詰め寄ると、その石川選手のサービスエースで同点に追いつきます。終盤、山本智大選手の好レシーブから石川選手が決めるなど得点を重ねた日本が25-23で第2セットも取ります。
続く第3セット、長いラリーを山内選手のブロックで制し3-1。西田選手のサービスエースで6-3とリードしたところでイタリアがタイムアウトを要求します。イタリアに3連続ポイントを喫し13-12と1点差に詰め寄られますが、西田選手のブロックを弾き飛ばすスパイクなどで日本も流れを譲りません。互いにサイドアウトを重ね20-18と日本が先に20点台に乗せます。終盤20-20と同点に追いつかれますが、石川選手のバックアタックで再び日本が流れを引き戻し、山本選手のナイスレシーブからマッチポイントを握ります。しかし、イタリアにデュースまで持ち込まれてしまい、25-27でこのセットを落とします。
第4セットは3-6とイタリアにリードされますが、髙橋藍選手のバックアタックなどで粘りをみせ6-7。しかし、流れを掴むまではいかず8-12とリードを広げられます。それでも髙橋藍選手のサービスエースや石川選手がレストからクロスへの強烈なスパイクを決めて再び1点差まで追い上げると、16-18の場面で大塚達宣選手をコートに投入。山本選手の好レシーブから19-19の同点に追いつき、髙橋藍選手のサービスエースで21-20とついに逆転に成功します。先にセットポイントを握られるも、24-24のデュースに持ち込む粘りを見せましたが、イタリアの高いブロックに阻まれ試合はフルセットにもつれます。
最終第5セット、小野寺太志選手をスタートから起用します。序盤は互いに譲らずサイドアウトの応酬になりますが、小野寺選手の活躍で8-6とリードした状態でコートチェンジ。その後逆転を許し、13-14でイタリアにマッチポイントを握られてしまいますが、石川選手の相手ブロックを利用したスパイクでデュースに持ち込みます。さらに石川選手のスパイクで逆転に成功しますが、最後はイタリアに押し込まれ17-15。フルセットの末、準々決勝で敗れました。
この試合の結果、男子日本代表チームは本大会をベスト8で終えました。金メダルを目指すチームに、会場やテレビ画面の向こうから多くのご声援をいただきありがとうございました。
関連リンク
FIVB世界ランキング (Volleyball Worldウェブサイト)