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ドイツにフルセットで勝利、予選ラウンド5勝目 買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 男子福岡大会

ドイツにフルセットで勝利、予選ラウンド5勝目 買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 男子福岡大会

バレーボールネーションズリーグの日本ラウンド「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 福岡大会」が、西日本総合展示場(福岡県北九州市)にて開催されています。

昨日イランとの初戦でストレート勝ちを収めたFIVB世界ランキング4位(試合開始前時点)の男子日本代表チームは、同11位のドイツと対戦しセットカウント3-2(25-22、22-25、25-27、25-23、15-8)のフルセットで勝利しました。男子日本代表チームにとってこの試合は予選ラウンド全12試合のうち前半最後の試合。開催地間の時差や消化試合数の差があるものの、ここまで5勝1敗(勝点13)で暫定2位につけています。

 

第1セット、コンビネーションや選手間の関係性の部分で日本にミスが出ます。ドイツに強力なサーブを打ち込まれますが、辛抱強くサーブレシーブを返してサービスエースは許さず、Bパスからサイドアウトで点数を重ねると、25-22で第1セットを先取します。

勢いに乗りたい第2セットですが、緩急をつけた戦略的なサーブを打つドイツにサービスエースを3本決められます。サーブレシーブを乱され攻撃の選択肢を減らされる苦しい展開となり、22-25で第2セットを落とします。

第3セット、徹底した攻撃で攻め込むドイツに対し、日本はトータルディフェンスで対応するも得点を献上。再びドイツに3本のサービスエースを与えると、終盤に連続失点を喫し25-27とデュースの末にセットを落とします。

後がない第4セット、4本のサービスエースを決められるなど依然としてドイツにサーブで攻め込まれるものの、西田有志選手の得点を中心にサイドアウト決定率を高めると、本来の試合運びができるようになった日本。25-23と接戦の末にセットを奪い、試合をタイに戻します。

第5セットは中盤から完全に主導権を握ると、着実に得点を重ねて点差を広げます。最後は途中出場の山内晶大選手がサービスエースを決めて、15-8でフルセット勝ちを収めました。

 

サービスエースの本数はドイツの10本に対し日本は3本。サーブについてはドイツに攻め込まれた分、日本本来のパフォーマンスを発揮することができませんでした。一方でブロックポイントはドイツの4本に対し日本は倍以上の10本をマーク。小野寺太志選手らが要所でドイツの攻撃の前に立ちはだかって流れを引き寄せ、劣勢を立て直しました。

また、西日本総合展示場では日本とドイツの試合に先駆けてスロベニアとトルコの欧州勢対決が行われ、スロベニアがストレートでトルコを下しました。

男子日本代表は1日の休息を挟み、次は7日(金)にFIVB世界ランキング1位のポーランドと対戦します。引き続き、たくさんのご声援をお願いいたします。

 

<次戦>

6月7日(金)19:20 日本×ポーランド

TBS(地上波)で18:50(関東一部地域)または19:00(全国ネット)から生放送、TVer、U-NEXTで生配信

 

<コメント>

関田誠大選手

「相手のサーブが非常によくて難しい試合だったが、うまくサイドアウトを取って勝つことができてよかった。僕たちのサーブがもう少しいいところに打てたらブレイクが取れていたと思うので、そこは僕たちの課題として頑張りたい。(ミーティングでドイツはクイックが多いと共有されていたが)序盤は(クイックが)多く、そこを防ぐことができない状況だったので、今日はよく勝てたなと思っている。僕たちのスパイクもよかったが、それ以上に相手のディフェンスがすごかった。次はポーランドと(対戦する)いうことで、またチームとしても勝ちにいきたいし、皆で成長していけるように頑張りたい」

 

小野寺太志選手

「相手の強いサーブとブロック、堅いディフェンスに苦しめられたが、最後まで日本らしく粘り強く戦うことができたと思う。僕たちが勝つという自信は最後まで持っていたので、結果に表れてよかった。(自分のプレーについて)スパイクに関しては関田(誠大)選手にいいところで上げてもらった。ブロック、サーブも要所でポイントを取ることができていたが、まだ精度は高められると思うので満足せずにこれからも頑張りたい。もっとできるという思いがあるので、焦らずに少しずつレベルアップしていきたい。(ドイツとは)久々の対戦だったが、サーブがとても強力でディフェンスも堅かった。日本のサーブに対しても崩れないので、(自分たちの)リズムに乗ることができない展開が多かった。(休息日を挟んで)ポーランドとスロベニアという強豪国が残っている。チーム一丸となって勝つ姿をファンの皆さんにお見せできるように頑張りたい」

 

西田有志選手

「ドイツとは2022年に試合した以来の対戦で、その時とは全然違うチームになっていた。タフな試合になったが、勝ち切れたことは嬉しく思う。一気に流れを持っていかれたのはサーブの場面。サーブはこちらも強みにしているが、それ以上にドイツがよかった。(サーブレシーブで)チーム全体が耐えてくれたことが勝ちに繋がった。ドイツは(ミーティングで想定していた)セッターが違っていて、トスの配分が予想と異なっていた。それでも勝てたことには自信を持っていいと思う。(終盤エンジンがかかったように見えたが)ずっとギアを上げているつもりではあった。関田(誠大)選手も打数を増やしてくれたので、決め切らなければと思った。自分の仕事を全うして結果を残すことができてよかった」

写真提供:VolleyballWorld

 

関連リンク

大会概要

男子日本代表競技日程

試合結果

FIVB世界ランキング (Volleyball Worldウェブサイト)