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ホームゲーム初戦はイランにストレート勝ち 買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 男子福岡大会

ホームゲーム初戦はイランにストレート勝ち 買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 男子福岡大会

バレーボールネーションズリーグの日本ラウンド「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 福岡大会」が、6月4日(火)より西日本総合展示場(福岡県北九州市)にて始まりました。本大会はバレーボール男女日本代表にとって今シーズン唯一のホームゲームとして、男子大会は9日(日)まで、女子大会は11日(火)から16日(日)まで開催されます。

FIVB世界ランキング4位(試合開始前時点)の男子日本代表チームは、同16位のイランと対戦しセットカウント3-0(25-23、25-22、25-17)のストレートで勝利。本大会の通算成績を4勝1敗としました。

 

キャプテン・石川祐希選手、髙橋藍選手がチームに合流してから最初の試合。試合後に石川選手が「まだ合っていないところがあるとは思う」と述べたように、連携の部分で不安要素があったものの、序盤からミスのない安定した試合を展開します。終盤、イランに連続ブレイクを許してしまい1点差まで迫られますが、髙橋藍選手のスパイクで25-23とし、第1セットを先取します。

続く第2セットは、前セットに比べてスパイクがブロックされることが多く、主導権を握れない状況が続きますが、終盤に差しかかるところで、石川選手のサーブ時にブレイクポイントを奪い、19-18から22-18と4点のリードを奪うと、そのまま25-22でセット連取に成功します。日本は先に2セット先取しますが、スパイク決定率が第1セットでは65パーセントだったのに対し、第2セットは47パーセントと低下。勝利を引き寄せるためにも、スパイク決定率を戻したいところです。

第3セット、日本はミスが少なく、効果の高いサーブを打ってイランに揺さぶりをかけます。スパイク決定率74パーセントと先の2セットより高い数値を叩き出し、中盤に4点のリードを奪うと、結果的には25-17と8点差をつけました。日本はイランの意図を跳ね返したゲーム展開を作ることができ、ストレート勝ちで初戦を終えました。

この試合、イランのサーブは髙橋藍選手をターゲットにしていましたが、髙橋選手はA・Bパスによる返球率60パーセント以上という安定感を発揮し、日本がサイドアウト率を上げることに貢献しました。また試合を通じてスパイクミスは1本のみ、またブラジル大会ではブロックによるシャットアウトを受けることが多くありましたが、それを改善できたことも勝利への一因となりました。

 

なお、この試合に先立ち行われた試合では、ブラジルがドイツに、ポーランドがブルガリアにと、それぞれFIVB世界ランキング上位の2チームが順当に勝利しています。

福岡大会2戦目の相手はドイツ(FIVB世界ランキング11位)です。昨年のパリ2024オリンピック予選ではブラジル、キューバ、イタリアと同組ながら7戦全勝で出場権を獲得するなど、実力のある相手です。本大会5勝目を目指す男子日本代表チームに、たくさんのご声援をよろしくお願いいたします。

 

<次戦>

6月5日(水)19:20 日本×ドイツ

TBS(地上波)で18:50(関東一部地域)または19:00(全国ネット)から生放送、TVer、U-NEXTで生配信

 

<コメント>

キャプテン・石川祐希選手

「いいプレーができたし、楽しく試合をできたことが何より。たくさんのお客さんが入っている中でプレーができて嬉しかった。そしてイランに3-0と、いいスタートを切ることができた。(自分は出場しなかった)ブラジル大会からチームメイトの活躍を見ている。一緒にプレーして、改めて仲間の頼もしさを感じた。まだ(コンビネーションが)合っていないところがあるとは思うが、時間が解決してくれると思う。いい雰囲気でずっとプレーできているので、これをこのまま続けていきたい。サーブはミスが1本もなかったことはよかった。終始いいサーブを打って相手にプレッシャーをかけることができた。(明日対戦する)ドイツはオリンピック出場を決めている強豪。気を引き締めて自分たちのバレーボールをすることに集中して戦っていきたい」

 

小川智大選手

「イランにストレートで勝つことができてよかった。(石川祐希選手、髙橋藍選手が合流して)攻撃力があがったと感じている。他のアウトサイドヒッターの選手もいいプレーをしているが、彼ら(先述の2選手)はしっかり締めるところは締めてくれるので、気持ちが楽な状態で臨むことができた。イランは思っていたより祐希さんの方にサーブを打ってこなかった。藍(選手)をターゲットにしていたが、しっかり耐えていたので、祐希さんをカバーして、自分のスペースをもっと広く取りたいと思っていた。スパイクレシーブについては最初からいいプレーが出ていたが、取りこぼしの1本があったのは反省。サーブレシーブはしっかり返すことができてよかった。明日(のドイツ戦)は難しい試合になると思うが、ファンの皆さんの声援を力にして頑張りたい」

 

髙橋藍選手

「日本のお客さんの前で試合ができることが非常に嬉しかった。会場のつくりも独特で、非常に盛り上がり、(会場の皆さんの)エナジーをもらいながら試合ができたと思う。少しずつ調整は必要だと思うが、今日もいい形でバレーボールができた。自分自身、余裕を持ってプレーすることができた。今日はサーブレシーブやディフェンスのプレーが多かったが、そういった場面でも、スパイクを打つ場面でも貢献できたのではないかと思う。(周囲に対して)日本代表のチームメイトは頼りになると改めて感じた。(ブラジル大会での戦いぶりを見て)自分もしっかりギアを上げなければいけないと思った。非常に刺激を受けた。今日は自分がスタメンで出場したが、日本代表の層が厚くなっていることを感じるし、『強い日本代表』ができてきていると思う。(明日対戦する)ドイツにも最初から自分たちのバレーボールを展開して、いいリズムで勝ちに行きたい」

写真提供:VolleyballWorld

 

関連リンク

大会概要

男子日本代表競技日程

試合結果

FIVB世界ランキング (Volleyball Worldウェブサイト)