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フルセットの末キューバに勝利し開幕3連勝 男子ネーションズリーグ

フルセットの末キューバに勝利し開幕3連勝 男子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2024」(VNL)予選ラウンド第1週ブラジル大会がリオデジャネイロにて開催されており、バレーボール男子日本代表が出場しています。

 

日本時間5月25日(土)、FIVB世界ランキング3位(試合終了時点)の男子日本代表チームは同9位のキューバと対戦し、セットカウント3-2(18-25、25-22、25-23、19-25、22-20)のフルセットで勝利。開幕3連勝を飾りました。

 

第1セット序盤からキューバの高い壁に苦しみますが、日本はブロックカバーで粘ります。キューバに先行されるも、自分たちのリズムを崩さずブレイクチャンスを待ちます。しかし、相手の強力なサーブで攻められ10-12。さらにキューバの好ディフェンスからカウンターアタックを決められ12-15とされ、徐々に点数差が開きます。日本もブレイクポイントを狙いサーブを強く打つも、ポイントにつながりません。終盤もキューバのサーブに苦しめられ、18-25で1セット目を落とします。

第2セット、嫌な流れを断ち切りたい日本は髙橋健太郎選手のブロックや富田将馬選手のサービスエースで11-6とリードし、流れを引き寄せます。キューバも粘りをみせ同点に追いつかれたところで日本は西田有志選手を起用します。期待に応えた西田選手の3連続サービスエースで21-19とすると、勢いそのまま日本がこのセットを25-22で奪います。

続く第3セットはスタートから大塚達宣選手をコートに投入します。序盤からキューバが流れを掴み、7-13と大きくリードを許す場面もありましたが、日本も大塚選手や宮浦健人選手のスパイクで粘りをみせ、18-18の同点に追いつきます。関田誠大選手が効果的にクイックを使いキューバのブロックが割れ始めると、日本は本来のリズムを取り戻し25-23でセットを連取しました。

そのままの勢いで第4セットも試合を優位に進めたい日本ですが、高さのあるキューバの攻撃やブロックに苦しめられ8-14と大きく引き離されます。宮浦選手に代え西田選手を起用しますが、キューバの勢いは止まらず、このセットを19-25で落とします。

最終第5セットは11-14とキューバにマッチポイントを握られますが、このセットスタートから起用された甲斐優斗選手がサーブで攻め、小野寺太志選手がブロックを決めて14-14と追いつきます。互いにサイドアウトを重ね、最後は西田選手がスパイクを決め22-20で逆転勝利。連勝を3に伸ばしました。

男子日本代表は日本時間5月26日(日)2:00から、ブラジル大会全勝を目指してイタリアと対戦します。

 

<次戦>

日本時間5月26日(日)2:00 日本×イタリア

BS-TBSで5月26日(日)21:00から録画放送、U-NEXTで生配信

 

<コメント>

関田誠大選手

「フルセットでデュースという場面はあまりないので、非常に興奮した試合だった。(途中出場だったが)スタートと変わらず気持ちを入れてアップをしていて、少しでもチームに貢献しようという気持ちで臨んだ。いかに真ん中をうまく使うかを考えていて、今日はそれを徹底してやった。明日の対戦相手のイタリアは世界のトップで強い。僕たちも力をつけてきているので勝ちにいきたい」

 

髙橋健太郎選手

「(キューバは)データ通り強い相手だったし、ブラジルにもドイツにも勝っていて実力のあるチームだと思った。やることは単純明確で、僕が(コートに)立っている理由はブロックやディフェンスを統括する部分を期待されていると思う。後半にインナーとクロスのコースを抜かれる場面が多かったが、そこは僕が抑えるべき場所なのでミドルブロッカーとして悔しい。(キューバは)思いきりがいいので、スパイクにためらいがない。これまでキューバと対戦したことがなかったので強いと思った。(5セット目は)12-14からひっくり返すことはあまりないので、1人1人のメンタルの強さや頼もしい若手がたくさんいるなと試合の中で思っていた。ランキングを落とすわけにはいかないので、明日のイタリア戦もチーム一丸となって戦いたい」

 

宮浦健人選手

「スタートから出て序盤のフィーリングは悪くなかったが、途中ブロックに捕まりだして、そこからミスが出てしまった。ブロックに捕まるかもしれないと想定はしていたので、次にどうつなげるかを改善しないといけない。(キューバの高さは)かなりプレッシャーがあった。自分たちでうまくリバウンドを取りながらだったが、もっと決められる選手になりたい。今日は色々な選手が代わりながら試合を回していて、チームみんなで勝ち取った勝利だと思う。こういった経験が今後の試合や、オリンピックに活きてくると思う。明日もかなり難しい試合になるが、チーム一丸となって戦えれば勝利できるチャンスはあるので、しっかり準備していきたい」

 

写真提供:VolleyballWorld

 

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大会概要

男子日本代表競技日程

試合結果

FIVB世界ランキング (Volleyball Worldウェブサイト)