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前回3位のポーランドにストレートで敗れ、本大会初黒星 女子ネーションズリーグ

前回3位のポーランドにストレートで敗れ、本大会初黒星 女子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2024」(VNL)予選ラウンド第1週トルコ大会がアンタルヤにて開催されています。

 

FIVB世界ランキング8位(試合開始前時点)の女子日本代表チームは日本時間5月19日(日)、同3位のポーランドと対戦し、セットカウント0-3(24-26、20-25、23-25)のストレートで敗れ、本大会初黒星を喫しました。

 

トルコ大会最終戦の相手は強豪ポーランド。いい形で第2週中国大会へつなげていきたい日本は、リベロ2枚制を敷く以外はこれまでの3戦と同じメンバーで臨みます。

第1セット、長いラリーの末、林琴奈選手のスパイクで先取点を奪った日本は、山田二千華選手の連続サービスエースで5-3といい形でスタートを切ります。その後も渡邊彩選手のブロックやクイックで得点を重ね、石川真佑選手も躍動し10-7とした日本ですが、ポーランドの反撃が始まり15-15と中盤までは一進一退の攻防が続きます。相手のミスを誘う攻めのサーブで19-15と一歩抜け出した日本、小島満菜美選手の好プレーなどで23-18としますが、5連続失点を喫し23-23と同点に。石川選手のバックアタックなどで粘りをみせますが、24-26でこのセットを落とします。

第2セット、序盤は林選手らの活躍で互角の展開となりますが、試合が進むにつれてポーランドが徐々に力を発揮してきます。セッターを岩崎こよみ選手から関菜々巳選手へ代え流れを引き寄せたいところですが、16-18と劣勢を強いられます。石川選手のスパイクで反撃を試みるもこのセットを20-25で奪われ、ポーランドに2セットを連取されてしまいます。

後がない第3セット、日本はこのセットの始めから古賀紗理那選手に代えて井上愛里沙選手を起用して臨みます。序盤は井上選手の活躍で互角の戦いに。日本は全員で攻め守るも、ブロックディフェンスが堅く攻撃のバリエーションが豊富なポーランドを相手に反撃の糸口を掴むことができません。それでも途中交代でコートに立った和田由紀子選手がサーブで相手を崩し、14-16と反撃の狼を上げると、リベロ・福留慧美選手や石川選手らの活躍で18-18と一時同点に追い付きますが、あと一歩及ばず23-25でこのセットも落とし、ストレートで敗れました。

トルコ大会を3勝1敗で終えた女子日本代表は、休息週を経て5月28日(火)からマカオ(中国)で開催される予選ラウンド第2週に出場します。中国大会初戦は、昨年の「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」でフルセットの末敗れたブラジルと対戦します。

パリ2024オリンピック出場権獲得に向けて負けられない戦いが続く女子日本代表に引き続き熱いご声援をお送りください。

 

<次戦>

日本時間5月28日(火)20:30 日本×ブラジル

BS-TBSで5月28日(火)20:00から生放送、U-NEXTで生配信

 

<コメント>

眞鍋政義監督

「今日の最終戦は1セット目、特に終盤を勝ち切れなかったのが大きく、反省点である。(今週トルコ、ドイツに勝利したことについて)選手は特にセット前半、よく集中していた。次のブラジル戦に最大集中して(FIVB世界ランキングの)ポイントを取るしかない。被ブロックが多いので、勝つためにはブロックされないようにするしかない」

 

井上愛里沙選手

「途中から入ることになり、2セット先取されている状況だったので、何とかコートの流れを変えようと思って入ったが、相手が攻守ともに駆け引きしてきていて、最初はうまくいっていたこともすぐに対応され、ブロックアウトを狙って打ったボールがアウトになったりした。個人的にはこういう相手に対してどうやって決めていくかが課題だと感じた。チームとしても相手が傾向とは違うことを最初からしてきたことに対して対応が遅れてしまった。オフェンスについても、(ポーランドは)1枚でもブロックの駆け引きをしているチームだったので、そういうときにスパイカーがどうやって決めるかというところをチームとして修正して、次のラウンドに向けて準備をしていきたい。(コートの)空気を変えようと思って入ったし、今までの3戦、スタートで入っているメンバーや他のメンバーが活躍していてチームとしてもいい形で来れていたので、私が入ることでそういう空気にしたいと思っていた。今は途中で入ることが多いが、自分たち(サブの選手)がコートに入るときはピンチの時が多いと思うので、想定外のことがあると予測しながらやるんだということを他のメンバーとも話している。もっとチームとしての精度を上げていきたい」

 

和田由紀子選手

「途中から出場するときは『流れを変えられるように』ということを常に意識し、何か勢いになればいいと思いながら入っている。(個人としては)攻撃面はよかった。最後の勝負所のサーブについて、強い相手との対戦では20点以降の細かい精度、その1球にセットが取れるかが懸かってくると思うので、そのような自分にプレッシャーがかかる場面で、攻めながらも(プレーの質を)しっかりキープするにはどうしたらいいのかということを次の試合に向けた練習から意識したい。いつ、どこのポジションに入ってもチームの流れや雰囲気を一気に変えることは途中から入る人にしかできないので、これからの試合ではそういう役割を果たすことを意識してできたらと思う」

写真提供:VolleyballWorld

 

関連リンク

大会概要

女子日本代表競技日程

試合結果

FIVB世界ランキング(Volleyballl Worldウェブサイト