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ドイツにストレートで勝利し連勝を3に伸ばす 女子ネーションズリーグ

ドイツにストレートで勝利し連勝を3に伸ばす 女子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2024」(VNL)予選ラウンド第1週トルコ大会がアンタルヤにて開催されています。

 

FIVB世界ランキング8位(試合開始前時点)の女子日本代表チームは日本時間5月17日(金)、同12位のドイツと対戦し、セットカウント3-0(25-21、25-15、25-22)のストレートで勝利。開幕からヨーロッパ勢を相手に3連勝をマークしました。

 

高さのあるドイツ相手に、スタートはここまでの2戦と同じ布陣で臨んだ日本。

第1セット、難しいトスを石川真佑選手が決め切り最初の得点を奪いますが、ドイツのサーブで崩されリードされる展開に。サービスエースで5-5の同点に追いついた日本はここからリードを奪いたいところですが、ドイツも多彩な攻撃と粘り強いレシーブで立ち向かってきます。得点を取り合いながら中盤を迎えると、ドイツにサーブで主導権を握られ、14-16とリードを許します。日本は渡邊彩選手のミドル攻撃やリリーフサーバーとして投入された宮部藍梨選手のサーブでドイツを崩し19-19の同点に追いつくと、古賀紗理那選手のスパイクで逆転に成功。さらに相手のミスで22-19とします。山田二千華選手のブロックポイントで24点目を挙げると、最後はドイツのサーブミスでこのセットを先取します。

第2セット、渡邊選手に代え宮部選手をスタートから起用。第1セットは相手サーブに苦しめられましたが、このセットはサーブレシーブの返球率も上がり、日本らしいコンビバレーでリズムが生まれます。9-6とリードを奪った場面から、スパイクレシーブでコートに入るリベロ・福留慧美選手が連続で好レシーブをみせて得点へと結びつけ、14-6と大きくリードを広げます。中盤以降、宮部選手のブロックや石川選手、古賀選手、林琴奈選手のスパイクで確実に得点を重ね、25-15で2セットを連取します。

第3セット、互いの手の内が分かってきたものの、日本は落ち着いたプレーで序盤を制します。ドイツの反撃を小島満菜美選手と福留選手の両リベロや林選手を中心とした守りで封じ込めると、古賀選手のスパイクで得点を生み出しドイツに主導権を渡しません。しかし、中盤12-7の場面から3連続失点を喫し、12-10としたところでタイムアウトを要求するも12-11と1点差まで迫られます。それでも石川選手がスパイクやサーブで活躍をみせ16-12と相手を突き離すと、その後も林選手、古賀選手、石川選手らがスパイクで得点を重ね、日本が粘るドイツを25-22で振り切りセットカウント3-0で勝利しました。

女子日本代表の次戦は日本時間5月19日(日)23:00から、すでにパリ2024オリンピック出場を決めているポーランドと対戦します。

 

<次戦>

日本時間5月19日(日)23:00 日本×ポーランド

BS-TBSで5月20日(月)21:00から放送、U-NEXTで生配信

 

<コメント>

岩崎こよみ選手

「(今日は息子の誕生日だったが)自分も母となり3年の記念の日だったので、体は結構きついが気力で頑張った。チームメイトにも祝ってもらえてとても嬉しい。豪華な誕生日プレゼントだった。終盤にアタッカーに打ち切らせられないことが多かった。ここからハイレベルな戦いになるが、その時はアタッカーに気持ちよく打たせることが一番大事だと思うので、終盤のクオリティを高めていかなければならない。(選手ミーティングではアタッカーに感謝の気持ちを伝えていた)自分は短い準備期間で思うように準備ができていないときもあるし、常にアタッカーにあわせていいトスを上げられるわけではないので、本当に申し訳ないと思っている。ただコートに立ったらそういったことを考えている暇はないので、まず試合前にそれを伝えて後は思い切りやろうと思った。ここまでコートに立っている人、そうでない人、スタッフも全員が自分の仕事を全うしており、素晴らしいことだと思う。それを変えずにみんなで戦い、最後の1戦をしっかり勝ってマカオに向かえたらと思う」

 

宮部藍梨選手

「接戦の場面でサーブを失敗することができないと思った。角に打って崩すということをミーティングで共有していたため意識していた。サーブは去年からずっと練習していたので、いい形でチームに貢献することができてよかった。特に今日に関しては途中から入って流れを変えることが自分に求められていて、それがリリーフサーバーであったりワンポイントブロックであったり、そのあとミドルブロッカーとして前衛を回ったりと、どういう風に(試合に)出るかは分からないが、いつでもチームのために力を発揮できるように準備している。そこが自分に1番求められているところだと思う。ポーランド戦では一人ひとりが自分の役割を果たし、それが勝利につながればいいと思う。もう1試合集中して、いい形でトルコ大会を終えたい」

 

石川真佑選手

「1セット目はいいところがあり、点数を取ることが多かったのでそこは継続していきたい。3セット目の後半は少しミスが続いたので、反省して明後日に向けていい準備をしていきたい。(ドイツは)高さがあるので被ブロックをなくすことは意識していた。また高さだけでなくテンポの速いチームなので、自分たちのブロックディフェンスで少しでもいい展開を作れるように意識していた。いい流れで来ているので最後まで気を抜かずにチーム全員で勝ちにいきたい」

写真提供:VolleyballWorld

 

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