日本はブルガリアに勝利し開幕2連勝　女子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2024」（VNL）予選ラウンド第1週トルコ大会がアンタルヤにて開催されています。

FIVB世界ランキング9位（試合開始前時点）の女子日本代表チームは日本時間5月16日（木）、同21位のブルガリアと対戦し、セットカウント3－0（25－13、25－15、25－15）で勝利し、開幕2連勝としました。

開幕のトルコ戦と同様の布陣で臨んだブルガリア戦。

第1セット、日本は積極的にミドルブロッカー・渡邊彩選手が攻撃を仕掛け、粘りあるレシーブから主導権を握ると、林琴奈選手のブロックポイントなどで試合を優位に運び、11－3と大きくリードを広げます。高さを武器に対抗してくるブルガリアを相手に、日本は徹底したブロックディフェンスで17－7と寄せ付けず、その後も古賀紗理那選手、石川真佑選手、林選手らアウトサイドヒッター陣が得点を重ね20－10。終盤も石川選手、林選手の活躍でこのセットを25－13で先取します。

第2セットもブルガリアは高さのあるブロックで日本に襲いかかってきます。しかし、日本は慌てることなくサーブで攻め、自分たちのペースで試合を進めます。古賀選手のサービスエースや山田二千華選手のブロック、ブロード攻撃で得点を重ね10－5とリードを広げると、中盤もセッター・岩崎こよみ選手が多彩な攻撃を仕掛け、相手ブロックを翻弄します。16－10の場面でリリーフサーバーとして起用された黒後愛選手のサービスエースで17－10。日本は小島満菜美選手を中心とした堅い守りから終始安定して試合運んでいきます。最後は石川選手のファインレシーブから古賀選手が決め、25－15で第2セットも連取します。

第3セットはスタートからリベロ・福留慧美選手を起用。序盤、ブルガリアにサーブで攻められ一進一退の攻防が続きますが、同点の11－11から林選手のスパイク、サービスエースで5連続得点を挙げ16－11と相手を突き離します。序盤はサーブミスが目立った日本ですが、攻める姿勢を崩さず22－13と優位に試合を運ぶと、このセットも25－15で奪いました。

この日のアンタルヤでは、日本とパリ2024オリンピックの出場権を争う3チームの試合も行われました。イタリアとドイツの対戦はセットカウント3－1(25－16、25－16、21－25、25－22)でイタリアに軍配。またオランダはトルコにセットカウント1－3（14－25、25－23、23－25、18－25）で敗れました。

女子日本代表は次戦、日本時間5月17日（金）20：00からドイツと対戦します。

本大会予選ラウンド終了後の世界ランキングによるオリンピック出場権獲得を目指す日本にとって、ランキングポイント維持のために負けられない戦いが続きます。

＜次戦＞

日本時間5月17日（金）20：00　日本×ドイツ

BS-TBSで19時50分より生放送、U-NEXTで生配信

＜コメント＞

黒後愛選手
「（サービスエースで得点したことについて）サーブポイントを取りたい気持ちがあったので、取ることができて嬉しい。ブルガリアは調子が上がってくると、盛り上がって止めにくい、やりにくいところが出てくるので、リリーフサーバーで出たときはそうさせないように、流れを変えられるようにコートに立った。ここまで2連勝でいい流れができているので、その流れを3戦目でもいかせるよう頑張りたい」

林琴奈選手
「前半からサーブで攻めてそこから展開して、自分たちの形にできた。二段トスやフォローのところでもっともっと精度を上げられると思うので、細かいところの制度を上げていきたい。（右足の捻挫で）3月の時は、なかなか自分がプレーできなくて悔しい思いをしたが、色んな方に支えてもらいながら試合ができているので、周りの人に感謝して、バレーができることを当たり前に思わず感謝しながらやっていきたい。明日はドイツ戦。ランキングも近いチームなので、全員で勝ち切って、1点1点を大事にしながら、明日も勝ちにいきたい」

山田二千華選手
「昨日より緊張感がほぐれ、自分たちのプレーもいいリズムで最初からできてた。（サービスエースについては）ターゲットにしっかり入っているわけではなかったが、サーブの質を意識しながら打っているので、試合を重ねながらクオリティを上げていきたい。ブルガリアはブロックに当ててくるチームなので、トータルディフェンスとしてブロックも後衛と連携を取りながらできたので、ポイントは少なかったが、チームとしてはいいブロックディフェンスができた。いい形で試合を続けてこれているので、コンディションを整えながら一戦一戦を戦って、明日の試合も勝ちにいきたい」