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世界ランキング1位のトルコにフルセットの末勝利し、初戦を白星で飾る 女子ネーションズリーグ

世界ランキング1位のトルコにフルセットの末勝利し、初戦を白星で飾る 女子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2024」(VNL)予選ラウンド第1週トルコ大会が5月14日(火)よりアンタルヤにて開催されています。

FIVB世界ランキング9位(試合開始前時点)のバレーボール女子日本代表チームは日本時間5月16日(木)、同1位のトルコと対戦し、セットカウント3-2(25-23、25-21、23-25、20-25、15-11)で勝利して初戦を白星で飾りました。

いよいよパリ2024オリンピックの出場権獲得への戦いであるVNLが開幕。完全なアウェイの雰囲気の中、勝って弾みをつけたい1戦に臨みました。

その大事な初戦を託されたスターティングメンバーは、岩崎こよみ選手、石川真佑選手、渡邊彩選手、林琴奈選手、古賀紗理那選手、山田二千華選手、そしてリベロの小島満菜美選手。

第1セット、小島選手のナイスレシーブから石川選手が決め先制点を奪うと、古賀選手や林選手らの攻撃が決まり7-7と互角の戦いで序盤が進んでいきます。渡邊選手のブロード攻撃やブロックポイントでリードを奪った日本は全員で粘り相手のミスを誘い、中盤は15-11とリード奪います。小島選手を起点としたサーブレシーブから、セッター岩崎選手がミドル攻撃も多用し、相手に的を絞らせないコンビバレーを展開。終盤、21-19と2点差まで詰め寄られると、超満員の声援を受けたトルコに22-21と1点差に迫られます。それでも最後は古賀選手が見事に決め切り、25-23と幸先良く第1セットを獲得します。

第2セットに入っても古賀選手や小島選手の好レシーブから渡邊選手のブロック、石川選手のサービスエースなどで7-2と序盤からリードを奪います。その後も全員で守り、全員で攻め11-4と日本のペースで試合は進みます。トルコも高いブロックを武器に13-8と徐々に迫ってきますが、岩崎選手がツーアタックを決め、相手にリズムを渡しません。徐々に迫ってくるトルコに17-15と2点差まで詰め寄られたところで日本はタイムアウトを要求しますが、トルコの勢いを止められず17-17と追いつかれてしまいます。リズムを変えようとセッターを岩崎選手から関菜々巳選手に交代。互いに点を取り、再度岩崎選手をコートに戻すと、21-21の場面で日本が怒涛のレシーブをみせます。古賀選手のサービスエースで22-21、さらに石川選手のスパイクで4連続ポイントを奪い23-21。最後は相手のミスを誘いトルコから2セットを連取します。

後がないトルコは第3セットからエブラル・カラクルト選手を投入します。勢いに乗ったトルコが第3セットを奪い、続く第4セットも試合を優位に進めます。日本も宮部藍梨選手、和田由紀子選手、荒木彩花選手らをコートに送り込み巻き返しを図りますが、トルコを止めることができず2セット連続で失いました。

最終第5セットは前セットに続き荒木選手をスタートで起用。序盤は日本のミスから相手に3連続得点を奪われ0-3と嫌なムードになりますが、山田選手のサービスエースを含む4連続得点を奪い落ち着きを取り戻します。全員でコートを守ってリズムを掴み、古賀選手のサービスエースで8-5としたところでコートチェンジ。その後も石川選手らの活躍で確実に点を重ねていった日本。最後は古賀選手が苦しい体制から決め、15-11で最終セットを奪い、大事な初戦を勝利で飾りました。

女子日本代表は次戦、日本時間5月16日(木)23:00からブルガリア(同21位)と対戦します。パリ2024オリンピック出場権獲得に向けて負けられない戦いが続く女子日本代表に引き続き応援をお願いします。

 

<次戦>
日本時間5月16日(木)23:00 日本×ブルガリア
BS-TBSで17日(金)17:30から放送、U-NEXTで生配信

 

<コメント>

眞鍋政義監督
「選手たちが最後まで集中力を切らさずに頑張ってくれた。(勝ち切れた要因は)終盤、特に5セット目に、昨年(FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023で)悔しい思いをした。選手たちの悔しい気持ちがステップアップさせたのではないかと思う。大会はまだ始まったばかり。明日対戦するブルガリアは身長が高くパワーもある。気を引き締めて1セット目からベストを尽くす」

古賀紗理那選手
「フルセットにはなったが勝ち切ることができてよかった。この後の3連戦に向けコンディションを整えることを最優先にして、ハイクオリティなプレーができるように頑張りたい」

岩崎こよみ選手
「緊張感があって、会場の雰囲気に圧倒されそうにもなったが、皆に助けてもらい最後勝てたことはよかった。スタメン出場したことは緊張したが、『トルコの会場でトルコを相手にこの(アウェイの)雰囲気の中で日の丸をつけてプレーすることはもうないかもしれないので思い切りやろう』と考えたら落ち着いた。この1戦にたくさんの時間をかけて準備してきた。この先1戦1戦、このムードを保って戦っていきたい」

石川真佑選手
「勝つことができてほんとうによかった。苦しい時間帯もあったが、サーブレシーブをしっかり我慢することを個人的に意識し、そこからいい展開を作れたことはよかった。苦しい試合を勝ち切れる力はある。そういったところを今後も出していけるようにチーム全員で準備していきたい」

荒木彩花選手
「とにかくチームとして勝てたことがほんとうに嬉しい。リザーブだったのでコートの外から見えていることがあった。スタートで出ていた選手からアドバイスをもらい、いい準備をして試合に臨むことができた。明日も明後日も試合が続く。タフな試合になると思うが、トルコに勝ったことは自分たちの自信にしていいことだと思う。過信せずに明日の試合も総力戦で、チームで挑んでいけたらと思う」

写真提供:VolleyballWorld

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