ビーチバレーボール

京都・福知山成美高、6年ぶりの優勝。「2022マドンナカップin伊予市」

京都・福知山成美高、6年ぶりの優勝。「2022マドンナカップin伊予市」

「2022マドンナカップin伊予市ビーチバレージャパン女子ジュニア選手権大会」は8月11日(木)から14日(日)の4日間、愛媛県伊予市の五色姫海浜公園ビーチバレーコートで開催された。1997年から続いているマドンナカップは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、昨年、一昨年は中止。今年は3年ぶりの開催となった。

年少者の感染者が増加していることもあり、大会は会場の入場制限、選手同士の接触を極力避けるため、試合を午前午後で分けるなど、感染防止対策が取られた。しかし参加を辞退するチームも出て、最終的には39の都道府県から43チームが出場した。

最高気温が35℃まで上がり、大会中最も厳しい暑さとなる最終日。決勝へ進んだのは、京都・福知山成美高の久岡千夏(3年)/壇結琳(3年)組と岐阜・県立岐阜商高の篠田真央(3年)/光武愛香(3年)組だった。

福知山成美高は、過去5度の優勝を果たしている強豪。久岡は「過去の先輩方が凄すぎるだけで、私たちはそうでもありません」と話したが、着実に決勝まで上がってきた。


攻撃をする久岡、ブロックに飛ぶ光武

篠田/光武組は、岐阜県勢として初めての決勝進出。ともにボールを粘り強く拾い、強打を打つ力を持つオールラウンダーが2人揃ったチームである。今大会は勢いがあり、東京や兵庫、徳島など注目されていたチームを次々に破ってきた。


岐阜県代表、篠田(左)と光武(右)

第1セットは、拮抗した展開。久岡/壇組は、サウスポーで身長170cmの久岡の強打が武器のチームだが、ショットも多用し点を取っていく。逆に、ともに身長165cmの篠田/光岡組だが、久岡の高さのある攻撃に対してもブロックにきちんと跳びスパイクコースを限定させる守備を行い、攻撃では相手をよく見てコートの空いたスペースを狙っていった。終盤まで競り合ったが第1セットは21-18で久岡/壇組が取った。

しかし第2セットは序盤から久岡/壇組の一方的なゲームになる。壇のオーバーハンドトスが安定し、攻撃力がアップ。逆に篠田/光岡組は、自力に勝る相手に思うように点が取れなくなり、3-12と一時は9点差まで離された。

終盤は篠田/光岡組が底力を見せ懸命に追い上げたが、第2セットも21-18で久岡/壇組が取り、セットカウント2-0で優勝を決めた。福知山成美高としても2016年以来の高校女子チャンピオンとなった。


優勝の京都府代表、壇(左)と久岡(右)

猛暑の中、1日3ゲームをこなし優勝を果たした久岡は「プレッシャーを感じることなく、楽しくできればいいと思っていた。(終盤追い上げられたが)焦ることなく自分たちのプレーを心がけた」と言い、壇も「いつもの自分では取れないボールも取れ、ファインプレーはできたと思う」と話した。

大会優秀有望選手には、久岡、壇、篠田、光武、松岡梨亜来(徳島・鳴門渦潮高)、鏡瀬里奈(徳島・鳴門渦潮高)、川上礼夏(愛媛・松山北高)、赤杖杏(愛媛・帝京第五高)、藤田玲亜(鳥取・米子西高)、江角結妃(島根・安来高)の10選手が選ばれた。