ビーチバレーボール

マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021 第3戦 沖縄大会が開幕!

マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021 第3戦 沖縄大会が開幕!

「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021第3戦沖縄大会」の大会1日目が11月27日(土)、沖縄県豊見城市のオリオンECO美らSUNビーチで開催。沖縄での開催は3回目。2018年は西原市で行われ、今大会は2019年に続き、豊見城市で開催された。

大会は新型コロナウイルス感染防止対策のため、無観客による男女各8チームのシングルエリミネーション方式で行われた。

並行してタイのプーケットでアジア選手権が開催されているため、そちらにエントリーした日本代表選手たちは不在。今大会は大学生プレーヤーの顔も多く見られ、これからのビーチバレーボール界を支えていく次世代の選手たちが集結した大会となった。

〈伊藤/野口の学生ペアが大金星〉

女子は大学チームとして、今年の大学選手権を制した山田紗也香/オト恵美里(産業能率大)組、U-23選抜優勝大会で全国初優勝を果たした伊藤桜/野口彩陽(産業能率大)組が出場した。

ワイルドカードで出場した伊藤/野口組は1回戦、坂本実優(キュービック・スポット/KLB)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス/湘南ベルマーレ/KLB)組と対戦した。格上相手に第1セットを先取した伊藤/野口組は第2セットを奪われたものの、最終セットに怒濤の追い上げを見せ、2-1(21-19,10-21,15-13)で大金星をあげた。

格上相手に大金星をあげた伊藤桜/野口彩陽(産業能率大)組

試合後、「1試合だけして帰りたくなかった」と心中を打ち明けた伊藤。「今まで練習してきたことを出し切ろうという気持ちで臨んだ。最終セットは0-6とリードを奪われても、雰囲気はよかった。それも勝ちにつながった」と激戦を振り返った。

要所で鋭いスパイクを見せた野口は、「パートナーがいいところを引き出してくれたので、サーブで攻めることもできたし安心してプレーができた」と勝因を語った。

他方、1回戦で松本恋/松本穏(Mt.dogs)組に敗れた山田紗也香/オト恵美里(産業能率大)組。2年間続いたこのペアでの公式戦は今大会が最後となった。現在大学4年の山田は「松本姉妹には負け続けてきたので、どうしても勝ちたかった。姉妹とは同世代なので『いいライバルとしてがんばろう』と声かけてくれる。卒業後は絶対に勝ちたいし、お互いに切磋琢磨してがんばっていきたい」と今後の抱負を語った。

〈平良/上田が学生初のベスト4〉

男子は駒澤大学3年の上田翔貴(駒澤大学/KBSC)が平良伸晃(ゲストハウスLapsi)とペアを組んでワイルドカードで出場。1回戦で庄司憲右(愛媛県競技力向上対策本部)/永井雄太(松戸レガロ)組と対戦した。

平良/上田組は第1セットを先取されたが、「試合が進めば進むほど、どんどんチームはよくなっていった」と平良。第2セットは競り合う展開となりジュースに突入。庄司/永井にマッチポイントを握られるが、ブロッカーの上田が存在感を発揮し競り勝つと、最終セットでも庄司/永井組に食らいつく。相手のお株を奪うような堅実なディフェンスでプレッシャーを与え続け、2-1(15-21,30-28,15-12)と価値ある勝利を手にした。上田は、ジャパンツアー初出場で大学3年生として初のベスト4入りを果たした。

上田翔貴はジャパンツアー初出場で大学3年生として初のベスト4入りを果たした

大学1年時からビーチバレーボールを始めたという上田。現在もバレーボール部に所属しながら二刀流で活動している。パートナーの平良は「年齢や相手関係なく自分の考えを言える選手。試合中、会話が途切れないし、しっかりコミュニケーションがとれた」と試合を振り返った。

上田は「今日は1セット目緊張してしまって思うように打てなかったけれど、準決勝は最初から思い切っていけるように声を出していきたい」と意気込みを述べた。

「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021」全大会を締めくくる大会2日目は、明日9時よりスタートする。