ビーチバレーボール

ベスト4入り決定 「マイナビジャパンツアー2021第1戦立川立飛大会」1日目

ベスト4入り決定 「マイナビジャパンツアー2021第1戦立川立飛大会」1日目

国内最高峰のツアーである「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021第1戦立川立飛大会」の第1日目が、5月8日(土)に東京都立川市TACHIHI BEACHで開催された。今大会は男女各8チームが出場し、シングルエルミネーション方式で開催。

初日は男女1回戦が行われ、男子は高橋巧(ANAあきんど)/長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)組、石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組、女子は、鈴木千代(クロス・ヘッド)・坂口由里香(大樹グループ)組、二見梓(東レエンジニアリング)/長谷川暁子(NTTコムウェア)組らが準決勝進出を決めた。その中で、男女それぞれ下剋上が起きている。

橋本の高さと草野の的確な指示で勝利を掴んだ

女子は草野歩(パソナ)/橋本涼加(トヨタ自動車)組が、2019年ツアーファイナルを制覇した坂口佳穗(マイナビ/KBSC)/村上礼華(ダイキアクシス)組に2-0(21-11,21-14)のストレート勝利を収めた。
草野/橋本組は、試合序盤から8-3と大きくリード。「橋本の高さを生かせたのが一番の勝因」と草野が振り返るように、ネット際で橋本が圧力をかけていく。劣勢に追い込まれた坂口/村上組は、「相手のブロックの立ち位置とレシーブの位置がよくて、私が迷わされて打ち出しが遅くなりミスにつながった」と坂口が敗因を分析。武器であるサーブ力も影をひそめたまま、その流れを修正することができず、1回戦敗退となった。
一方、これまでなかなか上位進出がかなわなかった橋本がこの試合では輝きを放った。「アユさん(草野)の的確な指示があってそれを実行できるように心がけていたら勝つことができた。落ち着いてプレーすることを特に意識していた」と勝利の手応えを語った。

金星をあげた永井/マルキ組

男子は、昨年の立川立飛大会で3位入賞を果たした西村晃一(ITEC WINDS)/柴田大助(ITEC WINDS)組が早々に姿を消した。優勝候補の一角を倒したのは、今大会ワイルドカードで参戦した永井雄太(松戸レガロ)/マルキ・ナシム(トヨタ自動車)組だ。
この試合は序盤から永井/マルキ組のペースだった。マルキのブロックポイントやサービスエースで先行すると主導権を握っていく。第1セットを21-14で先取し、第2セットも先に西村/柴田組にセットポイントを握られながらも、35-33で競り勝ち金星をあげた。

永井からの声かけで今大会に向けてペアを組むことになった永井/マルキ組。合わせるのは今日で3日目だが、「マルキのパス、トスの質が昨シーズンよりもよくなっていて、一緒に組むことのいいイメージできた」と永井は言う。マルキは昨シーズン、トヨタ自動車に入社し本格的にビーチバレーを始めた新人で、身長194cmの大型プレーヤー。昨年もこの大会に出場したが、「緊張して何もできなかった」と1回戦で敗退している。
マルキは、「昨年のスパイクは強打だけ、トスも上に上げるだけ。2セット目のように競るとまだまだだなと感じたが、相手の状態が悪くなったときに下がりながらポーキーでレシーブできた場面があった。今までだったらコントロールできなかったボールが上がった」とこの試合の収穫を語った。

器用さも少しずつ身につけてきたが、マルキの一番の魅力はやはり「高さ」だろう。永井も「すごくレシーブしやすい。高さがあるのでしっかり位置取りすれば、ショットは浮いてくるし強打も絞りやすい」とそのポテンシャルを認める。高いブレイク率を誇った永井/マルキ組は、上位チームの牙城を崩すことに成功した。

■朝9時30分から下記にて配信予定

YouTubeChannel JVA

TwitterJVAビーチバレーボール」アカウント