ビーチバレーボール

石井/村上組、東京2020出場内定 東京2020ビーチバレーボール代表チーム決定戦 女子立川立飛大会 最終日

石井/村上組、東京2020出場内定 東京2020ビーチバレーボール代表チーム決定戦 女子立川立飛大会 最終日

東京2020ビーチバレーボール競技の開催国枠としての出場が内定する「東京2020ビーチバレーボール日本代表チーム決定戦」女子立川立飛大会最終日が5月23日(日)、東京都立川市のドーム立川立飛で開催された。

準決勝は、鈴木千代(クロス・ヘッド)/坂口由里香(大樹グループ)組対長谷川暁子(NTTコムウェア)/二見梓(東レエンジニアリング)組と、石井美樹(荒井商事/湘南ベルマーレ)/村上めぐみ(オーイング)組対西堀健実(トヨタ自動車)/溝江明香(トヨタ自動車)組という組み合わせとなった。

4チームで一進一退の攻防戦が繰り広げられる展開となった準決勝の戦い。決勝戦に勝ち上がってきたのは、鈴木千代/坂口由里香組と石井美樹/村上めぐみ組だった。

準決勝後に西堀/溝江組と健闘を称え合った石井/村上組

2回戦で一度、顏を合わせている両チーム。そのときは、鈴木/坂口組が2-0(22-20,21-15)のストレートで勝利した。鈴木が昨日「石井/村上組は同じようなスタイルのチーム」と語ったように、試合序盤からお互いアップテンポのラリーを展開。両者ボールが簡単に落ちない緊迫した立ち上がりとなったが、「昨日と同じ感じでプレーすれば勝てるかもしれないと思ったが、相手はさすがベテラン。自分たちの悪かった点を修正してきて私たちの穴をついてきた」と鈴木。石井/村上組が9-6と点差を広げていく。

唯一無敗で決勝に進出した鈴木/坂口組

中盤には互いに相手の不意をつこうとツーアタックやワンレシーブの応酬となるが、村上の好レシーブや石井の鋭い強打で石井/村上組が13-9とリード。なんとか食い下がりたい鈴木/坂口組も、好レシーブを見せるが、終盤にきて石井の鋭いサーブがコートに尽き刺さり、17-14から一気に得点を重ねた石井/村上組が21-16と第1セットを先取した。

第2セットも石井/村上組は、鈴木/坂口組のアップテンポなリズムを封じ込めていく。サーブの圧力で鈴木/坂口組の攻撃体勢を崩すと、ネット際のこぼれ球を見逃さず石井が強烈なスパイクを決め8-3とリードを広げる。それ以降も、コートの隅々まで使ったラリーの応酬が展開されたが、勝負を決めたのは石井/村上組の威力のあるサーブ。村上も「石井の決定力とサーブ力で点差が出た」と振り返る。敵チームの選手間やライン際を狙ったスピードサーブが次々に決まり、21-12とストレートで鈴木/坂口組に勝利した。

大会を制し、東京2020オリンピック開催国枠代表チームに内定した石井/村上組

この戦いを制し、晴れて東京2020の内定を決めた石井/村上組。2016年リオデジャネイロオリンピック予選敗退から5年。2017年から再びペアを結成し東京2020オリンピック出場を目指し、ここまで歩んできた。

あとおよそ2ヵ月後に迫った東京2020。村上は「5年間を振り返るととても長かった。これからの時間はオリンピックに向けて、普段の練習から世界と戦うイメージを大切にしていきたい。まだワールドツアーでもメダルにたどりついたことがないので、獲得するための努力をしていきたい」と抱負を述べた。

石井も目標に掲げるのは、「メダル獲得。目標達成はそう簡単ではないけれど、そこに向かっていく姿勢が皆さんに伝わるように頑張りたい。チーム『シンミキ』として経験を積み重ねてメダルを目指していきたい」と健闘を誓った。

「東京2020ビーチバレーボール代表チーム決定戦」男子立川立飛大会は、6月5日(土)、6日(日)の2日間、東京都立川市TACHIHI BEACHで開催される。