ビーチバレーボール

神戸学院大が4連覇、松山東雲女子大が2連覇。「第31回 荒井商事杯 ビーチバレーボールジャパンカレッジ」最終日。

神戸学院大が4連覇、松山東雲女子大が2連覇。「第31回 荒井商事杯 ビーチバレーボールジャパンカレッジ」最終日。

「第31回 荒井商事杯 ビーチバレーボールジャパンカレッジ」が8月6日から8日、神奈川県川崎市・川崎マリエンにて開催された。3日間ともに快晴に恵まれ、初日は予選グループ戦、2日目は決勝トーナメント1・2回戦、最終日は準決勝、3位決定戦、決勝戦が行われた。

男子のベスト4に入ったのは、神戸学院大の関東亨哉(4年)/中川成仁(3年)、四方亮(3年)/出口司透(1年)、国士舘大の伊藤遼河(4年) /黒川寛輝ディラン(3年)、日本大学の東藤大悟(4年)/澤田桂(4年)組だ。

ワンツーフィニッシュを2年連続で強さを誇示してきた神戸学院大の層の厚さは健在。関東/中川組は3年連続決勝進出を決め、決勝戦は東の雄として君臨する伊藤/黒川組との対決となった。


男子決勝戦。関東と黒川の空中戦

第1セット序盤は探り合いとなるが、中盤以降にゲームは動いた。ビルの隙間を舞う風が吹く中、関東/中川組は持ち味の強烈なジャンプサーブを仕掛けていく。相手が怯んだ隙に13-9と得点を重ねると主導権を握り、接戦となった第1セットを23-21とモノにする。
第2セットも両者一歩も譲らない戦いとなるが終盤以降、なかなかボールを落とさない地上戦、パンチのある空中戦を繰り広げた関東/中川組が抜け出す。第2セットも21-19と奪うと、神戸学院大としては4連覇、チームとしては初優勝を果たした。

■優勝チームコメント
中川
「高校からビーチバレーボールをやってきて1回もタイトルをとれていなかったので、今回初めてとれたのはうれしい。とくに亨哉さんが最後の年だったので。昨年まで連覇していた兄貴たち(中川大成/齋藤侑亮)とずっと練習してきたこともあって、自信を持って戦うことができた」

関東
「最後に花を持たしてくれました。今回はこれまで負けていたチームがいなかったというのもあって、気持ち的にはラクに余裕をもって戦うことができた」


昨年3位から優勝へ。松山東雲女子大の武田/大本組

女子のベスト4は、松山東雲女子大の坪内紫苑(4年)/松尾優美(2年)組、武田ひかり(4年)/大本真代(3年)組、産業能率大の奥野由(4年)/山田紗也香(2年)組、日本体育大の藪見真歩(4年)/西美穂(3年)組の4チーム。

昨年創部以来、初優勝を果たした松山東雲女子大は今年も2チームがベスト4入り。また2017年にビーチバレーボールコートを健志台キャンパスに創設した日本体育大学は強化をスタートさせてから初のベスト4入りを果たすなど、女子は新たな勢力図が生まれつつある。

そんななか、決勝進出を果たしたのは、準決勝で優勝候補の産業能率大をフルセットの激戦の末、破った松山東雲女子大の武田/大本組と、高校時代のキャリアは抜群ながら大学の大舞台に初めて立った日本体育大の藪見/西組の対戦となった。

試合は第1セット中盤から大本の低い弾道のスピードサーブが、藪見を襲う。「相手の武器である高いセットから放ってくる強打を回避したかった」と佐伯コーチ。サーブで揺さぶり、ミスを誘った武田/大本組は13-10と得点を引き離していく。リズムをつかんだ武田/大本組は第1セットを21-15と奪い、第2セットも攻撃の手を緩めなかった。日本体育大の強烈なスパイクを封じ込め、21-11とゲームセット。
昨年3位からランクアップを遂げ、チームとしては初優勝、松山東雲女子大としては2連覇に輝いた。

■優勝チームコメント
武田
「準決勝でギリギリ勝つことができた。その試合のことしか考えていなかったし、勝ってやり切ったと思った。だから決勝は2人で楽しんでいこうと話していた分、のびのびプレーできたと思う」

大本
「今大会、全体的にサーブミスが多かったけれど、最終日はコートの奥を狙って打てたし一番よかったと思う。一つ前の大会で負けていたので、サーブ練習では気持ちの持ち方が変わったことも大きかった」


男子優勝の神戸学院大と女子優勝の松山東雲女子大


結果詳細