ビーチバレーボール

春高からビーチへ。 U21アジア選手権のエントリーチーム決定。

春高からビーチへ。

U21アジア選手権のエントリーチーム決定。

日本バレーボール協会はビーチバレーボールの若年層の強化事業の一環として「U17・U19・U21日本代表選手選考合宿」を2019年2月4日(月)から7日(木)、神奈川県川崎市川崎マリエンにて開催した

この合宿に集まったのは、12月に開催された選考会に合格した堀川貴之(京都産業大)、安達龍一(洲本高)、舟木亮太(勝田工業高)、濱口蒼太(アレセイア湘南高)、石川瀬那(公文国際学園高)、林聖瑠(熊野東中)、川崎菜々子(野村高)。
さらに選考会の時期にインドアの公式戦を控えていたため、合宿に参加できなかった後藤陸翔(新田高)、永瀬壮人(新田高)、オト恵美里(下北沢成徳高)、永鳥サディア(下北沢成徳高)、重親亜依の5名が加わった。合計12名で基本スキル練習、ゲーム練習を4日間、みっちり行った。


左から大社高の重親、下北沢成徳高の永鳥、オト

この合宿での選考を経て、日本バレーボール協会は3月15から18日、タイのローイエットで行われるU21アジア選手権に出場する男女各2チームを正式に決定。男子は堀川/安達組、後藤/林組、女子はオト/永鳥組、川崎/重親組の男女各2チームがエントリーした。

今回の選考会では、2000年代前半から始まった日本のアンダーカテゴリーの強化において、初の取り組みが行われた。それは、「春の高校バレー」(全日本バレーボール高等学校選手権大会)に出場するような強豪校の選手が参加したことだ。

今回でいうと、東京の下北沢成徳高、愛媛の新田高、島根の大社高など、1月の「春の高校バレー」に出場した選手たちが、参加した。新田高の後藤は、まだ高校2年生。「下半身を強化したいと思い、トレーニングの目的もあって参加しました」と、参加の経緯を語る。


春高で選手宣誓を行った重親

女子の大社高3年の重親亜依は「第71回春の高校バレー」の開会式で選手宣誓を行った選手。高校2年時に出場したマドンナカップでは3位という実績もある。

「選手宣誓はすごく緊張しましたが、間違えずに宣誓できたので、よかったです。最近はインドアに集中していたのでビーチの感覚を戻すのは難しいですが、この合宿でちょっとずつ戻ってきていると思います。ビーチはインドアと違って、自分たちで考えてコミュニケーションをとっていくことが楽しいです。日本代表に選ばれて経験とスキルを上げて、大学でもインドア、ビーチ両方がんばりたいです」と意気込みを語った。


新田高2年の後藤(手前)と永瀬(後方)

前出の後藤も、「春高では、自分の力を出せずに終わってしまったので、自分たちの代でどう勝負していくか、考えています。今回の合宿は、砂の上で歩くのもきついので、とてもいいトレーニングになっています。世界で戦いたい、という気持ちがあるので、継続的に参加してビーチもインドアも両方、がんばっていきたいです」。

自ら成長する場としてビーチを選んだ精鋭たち。彼らの初陣は、3月のU21アジア選手権となる。