ビーチバレーボール

清水邦広が西村晃一とのペアでビーチデビュー!マイナビジャパンツアー第6戦都城大会1日目

清水邦広が西村晃一とのペアでビーチデビュー!マイナビジャパンツアー第6戦都城大会1日目

麹の香りがほんのり漂う「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」内に常設された霧島ビーチパークで行われたマイナビジャパンツアー第6戦都城大会 第24回ビーチバレー霧島酒造オープン。オーストラリア産のホワイトサンドが敷き詰められた会場は、普段は子どもたちが砂遊びなどを楽しむ場として開放されているが、大会期間中はビーチバレーコート3面(試合コート2面、練習コート1面)と特設観客席を設置。男女とも12チームが4組(プールA~D/各3チーム)に分かれて総当たり戦を行い、各プールの1~2位チームがトーナメント戦に進むという方式で、初日は男女のプール戦各8試合が、時折にわか雨にあったものの基本的に日差しが差す晴天の下行われた。


ホワイトサンドが印象的な焼酎の里霧島ファクトリーガーデン

1日目の注目試合となったのは、庄司憲右(ハウスコム株式会社)/池田隼平(株式会社カブト)組と西村晃一(WINDS)/清水邦広(パナソニックスポーツ株式会社)の対戦。ビーチ巧者の庄司/池田組に対し、6人制バレーの元日本代表の2人、西村/清水組がどんな戦いを見せるのか。特に清水は今回がビーチバレーのデビュー戦で、砂上での動きが未知数なだけにどんなプレーを披露するのかに衆目が集まった。

その清水は、いざ試合が始まると、相手レシーブを弾く強烈スパイクやツーを決めるなど見せ場を作ったが、「西村さんに『パスとトスをしっかりすればいい試合ができる』と言われていましたが、それができませんでしたね。大会前に7日間ぐらいしか練習できていないので『もっと精度を上げていかないといけないな』という思いはありました」とドタバタする場面も多く、14-21、12-21でストレート負け。それでも「やっていて楽しかったですね。ビーチの方がひざ的には負担は少なく、オーバーもアンダーもすべてのハンドリングを丁寧にしないといけないことはインドアにも生かせると思います。もちろんビーチでももっと上を目指していきたいなという思いはあります」と今後も二刀流を続ける。


ビーチでもポテンシャルの高さを見せた清水

今回、西村/清水組が実現したのは西村が清水を誘ったからで、本来は昨夏に始動する予定だったという。しかし清水が新型コロナに感染し、今季に持ち越しになったとのこと。清水とのペアについて「やっていてすごく楽しかった」という西村。「昔からずっと言っているのですが、日本代表クラスの中でもトップである選手は、絶対にビーチでも強くなるはず。ビーチ経験が浅いのでしょうがない部分はまだまだありますが、修正能力とポテンシャルが高く、もう少し練習したら絶対にできるようになることが分かっているから、本当にすごく楽しいです」と試合を楽しんでいた。この西村/清水組は明日、第2試合で平良伸晃(ゲストハウスLapsi)/渡辺周馬(東京グレードベアーズ)組とプール戦の2戦目を戦う。「ビーチバレーも楽しいよ、というのを発信していきたい」と言う清水がどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。


西村/清水組は明日もワクワクするプレーを見せてくれるはずだ

その他、初日で注目だったのが、大学チャンピオンたちの戦いだ。この都城大会では、アクティオ杯ジャパンカレッジで優勝した男女のチームにアクティオ・ワイルドカードが与えられているが、男子は富田昂馬/溝端拓真(ともに日本体育大学)組、女子は伊藤桜/野口彩陽(ともに産業能率大学)組がプール戦1戦目を戦った。

男子の富田/溝端組は、今回が初のマイナビジャパンツアー参戦。相手は第1戦立川立飛大会、第5戦青森大会で優勝している長谷川徳海/倉坂正人(ともにフリー)組と強敵で、14-21、8-21で敗れたものの「ショットは結構決められていたので、そこをもうちょっと極めれば、さらに崩せるという手応えはありました。でも、パスの質が相手の方が一段も二段も上でした」(富田)、「2人ともサーブは通用したと思いますが、サーブ後のブロックやレシーブが課題でした。でもいい経験になりました」(溝端)と今後につながる対戦となった様子。明日、プール戦の2戦目が残っているが「もう格上の相手なので、自分たちの今の状況がどれだけ通用するのか。どれだけ点差が離れても全力で戦います」(富田)、「今日で少しだけ砂に慣れたので、明日は自分たちのパフォーマンスを上げられたらと思います」(溝端)と食らい付く意気込みだ。


大学生らしい躍動感のあるプレーを披露した富田/溝端組

女子の伊藤/野口組は、今季この都城大会がマイナビジャパンツアー4戦目で、出場した過去3戦(第1戦立川立飛大会、第2戦平塚大会、第4戦横浜赤レンガ倉庫大会)はすべてベスト8と大学生ペアながらコンスタントな戦績を残してきた。しかし2人が狙うのはベスト4以上。その試金石となったのが今日対戦した幅口絵里香(株式会社オーイング)/中川知香(ハウスコム株式会社)組で、このペアには昨年、この都城大会の準々決勝で敗れていた。

試合は第1セットで先にセットポイントを握られるも、それをしのいで逆転で先取すると(22-20)、第2セットは22-16と相手を振り切った。「昨年負けていたので意識するところはありましたが、競ったときに相手にフォーカスしすぎずに、パス、トスをしっかりやって、最後に自分たちの武器である強打や攻撃をしようと臨んでいたので焦ることはなかったです」(伊藤)、「昨年と違い今年は視点を変えていて、一つ一つのプレーにちゃんと意味を持たせるようにしているので、先を急がずに確実に1点1点取れるようになってきたと思います」(野口)と技術的にも精神的にも成長した姿を見せての勝利。明日も頼もしいプレーを見せてくれることだろう。


プレー的にも精神的にも成長を見せている伊藤/野口組

そして今日は、都城市への表敬訪問も行った。 参加者は川合庶ビーチバレーボール事業本部長、男子選手の白鳥勝浩(株式会社カブト)、髙橋巧(ANAあきんど株式会社)、女子選手の松本恋、松本穏(ともにフリー)。 庁舎にて池田宜永市長へご挨拶し、池田市長、吉永副市長から激励をいただいた。


第1回大会から試合に参加している白鳥と談笑する池田市長

明日2日目は朝9時に第1試合がスタートし、男女のプール戦各4試合→男女の準々決勝各4試合という順で行われる。


池田市長(左)と吉永副市長