ビーチバレーボール

女子決勝戦は2大会連続で坂本/沢目組×橋本/村上組のカードに。男子は石島/髙橋組が7大会連続で決勝戦へ。マイナビジャパンツアー第9戦松山大会2日目

女子決勝戦は2大会連続で坂本/沢目組×橋本/村上組のカードに。男子は石島/髙橋組が7大会連続で決勝戦へ。マイナビジャパンツアー第9戦松山大会2日目

朝から上空には青空が広がり、気温も22度まで上昇、風もそれほど強く吹かないという絶好のビーチバレーボール日和となったマイナビジャパンツアー第9戦松山大会の2日目。スポーツ観戦にも最適の気候ということもあり多くの観客が見守る中、男女の1回戦、そして準々決勝が行われた。


ビーチバレーボール日和となった第9戦松山大会の2日目

女子で1回戦を勝ち上がり準決勝で対戦したのは、坂本実優(株式会社キュービック・スポット)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス株式会社)組×山田紗也香/西堀健実(ともにトヨタ自動車株式会社)組と、橋本涼加(トヨタ自動車株式会社)/村上礼華(株式会社ダイキアクシス)組×村上めぐみ(株式会社立飛ホールディングス)/辻村りこ(ANAエアポートサービス株式会社)組。このうち坂本/沢目組、橋本/村上(礼)組が勝利し、明日の決勝戦に駒を進めたが、両チームが決勝戦で戦うのは第8戦グランフロント大阪大会に続き2大会連続。坂本/沢目組にとっては第1戦立川立飛大会に続くツアー2勝目、橋本/村上(礼)組にとっては2大会連続優勝を目指すことに。


丁寧で粘り強いプレーを見せる坂本/沢目組(レシーブしているのが沢目)


第8戦グランフロント大阪大会優勝で自信をつけている橋本/村上(礼)組(トスを上げているのが橋本)

両チームとも決勝戦にかける思いは強いが、特に注目したいのが橋本/村上(礼)組だ。橋本/村上(礼)組は2021年、2022年のマイナビジャパンツアー松山大会でも決勝進出を果たしているが、どちらも準優勝と涙をのんでいる。また、村上(礼)はかつて松山で6年間過ごしていたこともあり、「今年こそは!」と意気込んでいる。それでも橋本が「今季のマイナビジャパンツアーを戦ってきて、決勝戦で負けるのは簡単で、勝つのはすごく大変なこと、という認識があります。また、いい状態を保ち続けるのも難しいことだと思っています」と言うように、栄光を手に入れるのは簡単ではないことも知っている。「明日はキツい思いをしたほうが勝つんじゃないかなと思います」とも言う橋本。どちらのペアも調子がいいだけに、好試合が期待される。


悲願の松山大会優勝を目指す橋本/村上(礼)組(右が橋本)

男子の準決勝は、石島雄介(トヨタ自動車株式会社)/髙橋巧(ANAあきんど株式会社)組×西村晃一/Troy Field(ともにWINDS)、そしてBen O’Dea/Thomas Hartles(ともにニュージーランド)組×庄司憲右(ハウスコム株式会社)/池田隼平(株式会社カブト)組が対戦。どちらも大接戦の展開となった。

そのうち石島/髙橋組×西村/ Field組の試合は、Fieldの強烈スパイクやモンスターブロック、西村のブロックアウトが効果的に決まり、西村/ Field組が第1セットを21‐17で先取する。勢いに乗った西村/ Field組は第2セットも主導権を握り14‐8と逃げ切り体勢に入るが、集中力を切らさなかった石島/髙橋組は石島のコースを突いたショット、髙橋のナイスレシーブからのアタックなどでじりじりと点差を詰め、16‐16と追いついてみせる。その後デュースになっても決着がつかず、石島/髙橋組にはセットポイント、西村/ Field組にはマッチポイントがあったがどちらも決め切れず24‐24。ドキドキの展開となったが、この勝負所を制したのは石島/髙橋組。サービスエース、そしてブロックと2ポイント連取に成功し第2セットを奪取する。


フルセットにもつれる大接戦となった石島/髙橋組×西村/ Field組の準決勝(右が西村/ Field組)

迎えた最終セット、サービスエースなどで流れに乗ったのは石島/髙橋組。10‐5と抜け出すと、14‐10でマッチポイントを握る。だが西村/ Field組も驚異的な粘りを見せ、Fieldの2連続ブロック、そしてサービスエースで14‐14とデュースに持ち込む。どちらに勝利の女神が微笑むのかまったくわからなかったが、最後を締めたのは石島/髙橋組。15‐15から髙橋のブロックアウト、石島の強烈スパイクで熱戦に終止符を打った。


7大会連続の決勝進出を決めた石島/髙橋組(左が石島)

もう一つの男子準決勝、O’Dea/Hartles組×庄司/池田組の試合もフルセットにもつれる激戦となったが、勝ったのはO’Dea/Hartles組。負けた庄司/池田組は1回戦でもフルセットを戦っており、そのときは最終セット6‐9ダウンから4連続ポイントで10‐9と逆転してそのまま振り切っていた。この準決勝でも5‐9から10‐13と粘りを見せ、1回戦に続く逆転劇が期待されたが、11‐15とあと一歩が届かなかった。


緊迫感ある展開となったO’Dea/Hartles組×庄司/池田組の試合(左がO’Dea、右が池田)

明日は9時から試合がスタート。女子3位決定戦→男子3位決定戦→女子決勝戦→男子決勝戦の順で行われる。