ビーチバレーボール

最後の最後まで白熱する戦い。 大詰めを迎えた「マイナビワールドチャレンジ賞」争い。

最後の最後まで白熱する戦い。 大詰めを迎えた「マイナビワールドチャレンジ賞」争い。

2019年から株式会社マイナビがツアー冠スポンサーとなり、今年4年目を迎えた「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー」。本ツアーでは、国際大会で活躍する選手の強化の一助を担うため、「マイナビワールドチャレンジ賞」として第1戦から第3戦までの「前半期」と第1戦からファイナルまでの「年間」2回、マイナビポイント獲得男女トップチームに100万円が授与される。

10月1日(土)から2日(日)に開催された「マイナビジャパンツアー第6戦松山大会」では大詰めを迎えた。その結果によってマイナビワールドチャレンジ賞「年間」のゆくえも明確に浮かび上がってきた。

女子は名古屋大会、都城大会で2連勝した橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組は準優勝を果たし960ポイントを獲得し合計6080ポイントと独走を維持。海外遠征のため3大会ぶりの出場となった長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(フリー)組は決勝戦で橋本/村上組に勝利し今季4勝目を飾った。

これにより長谷川/坂口組は1200ポイントを獲得し合計4800ポイントとなったが、ファイナル大会は出場しない。この時点で橋本/村上組のマイナビワールドチャレンジ賞獲得が当確した。

▲有終の美を狙う橋本/村上組

橋本/村上組は6大会中5大会で決勝進出を果たし、今季は安定した強さをキープしてきた。残すミッションはマイナビジャパンツアー最終戦となるファイナル大会での頂点に立つこと。有終の美を飾ることができるか、注目したい。

一方、「前半期」優勝を果たし、出場した大会で圧倒的な強さを誇った長谷川/坂口組。ファイナル大会は「ビーチプロツアー2022 チャレンジモルディブ大会」に出場するため、欠場となる。

長谷川/坂口組は「出場できないのはとても残念だけれど、前半期にいただいた『マイナビワールドチャレンジ賞』という名前のごとく、自分たちは世界を標準にして目標を高く持ち、強くなっていきたい」と今後を見据えていた。

▲現在2位の庄司/池田組

男子の賞レースはベテランから若手まで顔をそろえた火花を散らす戦いが繰り広げられている。松山大会では暫定1位の石島雄介(トヨタ自動車)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組、2位の庄司憲右(ハウスコム)/池田隼平(カブト)組、「前半期」のマイナビワールドチャレンジ賞を獲得した長谷川徳海(フリー)/倉坂正人(フリー)組が1回戦敗退という波乱が起きた。

この間、存在感を見せたのは大洗大会で優勝した黒川魁(NTTコムウェア)/福嶋晃介(NTTコムウェア)組。1回戦で石島/黒川組を破り結果的には準優勝を果たし960ポイントを獲得。この波に乗りファイナル大会で結果をたたき出し「年間」優勝を狙いたかったが、黒川/福嶋組は最上位になっても上位チームのポイントに届かないため、賞争いから脱落した。

▲賞レース連覇達成を狙う長谷川

これにより勝負のゆくえは、石島/黒川組、庄司/池田組、長谷川/倉坂組の三強に絞られた。現在1位から3位までの差は646ポイント、3チームの結果による順位変動によっては3位の長谷川/倉坂組にも「年間」優勝の可能性がまだまだ残されている状況だ。

ファイナル大会は一度負けたら終わりの6チームによるシングルエリミネーショントーナメント方式。各チームともに初戦から負けられない大一番となる。石島/黒川組がこのままトップをキープするのか。それともその後ろにぴたりとつけている庄司/池田組、長谷川/倉坂組がプレッシャーを跳ね返し、逆転劇を演じるのか。最後の最後までわからない「マイナビワールドチャレンジ賞」争いのフィナーレを見届けてほしい。

[マイナビポイント]

優勝 1200pt/2位 960pt/3位 800pt/4位 686pt/5位 600pt/9位 400pt

[ファイナル大会 マイナビポイント]

優勝1600pt/準優勝1280pt/3位1066pt/4位914pt/5位800pt

マイナビポイント(10/2松山大会終了時点)

1位:1200ポイント加算

2位:960ポイント加算

3位:800ポイント加算

4位:686ポイント加算
5位:600ポイント加算