ビーチバレーボール

男子4チームが本戦プール戦で姿を消す。 FIVBワールドツアー東京大会本戦プール戦。

男子4チームが本戦プール戦で姿を消す。

FIVBワールドツアー東京大会本戦プール戦。

日本で3年ぶりの開催となる「FIVBワールドツアー東京大会」第2日目が7月26日(木)、THE ODAIBA内(東京都江東区青海臨時駐車場P区画)で開催された。2日目は47試合が行われ、日本からは男女各5チームが出場。4チーム、8プールによる本戦プール戦が繰り広げられた。

男子は、高橋巧(フリー)/石島雄介(トヨタ自動車)組、長谷川徳海(愛媛競技力向上対策本部)/清水啓輔(ひまわり福祉会)組、ワイルドカードの越川優(横浜メディカルグループ)/黒川寛輝ディラン(国士舘大)組、予選から勝ち上がってきた土屋宝士(オーイング)/畑辺純希(ウィンコーポレーション)組、白鳥勝浩(トヨタ自動車)/上場雄也(松戸レガロ)組が出場。


本戦に出場した土屋のサーブ

朝9時から始まったプール戦初戦において、格上のチームと対戦した日本勢は次々に黒星がついていく。その中でも高橋/石島組はオーストラリアがキャンセルし不戦勝。残り4チームは、生き残りをかけたルーザーマッチに挑むことになり、勝てば決勝トーナメント進出となったが、日本勢は1セットも取れずに姿を消すことになった。

昨年から始まったワールドツアーのカテゴリー制。賞金総額、獲得ポイント、つまり大会規模によって5段階(1star~5star)に分けられており、開催される国も大幅に増加した。
東京大会は、その中間にあたる「3star」という位置づけだ。近年、ワールドツアーで上位進出を果たしていない男子は、ポイント数が足りないため、なかなか「3star」以上の大会に出場するのは難しい状況。そのため、この東京大会はポイントを獲得する絶好のチャンスだった。だが、世界と水をあけられている日本勢につきつけられた現実は、厳しいものだった。

本戦プール戦で1セットもとれずに敗れた土屋/畑辺組は言う。
「昨年からワールドツアーはstar制になって、1star、2starのレベルはそう高くない。けれども3starからレベルはぐっと上がる。3starで優勝しているチームは4starでも5starでも勝てるくらいレベルが高い」と。


中国と対戦した上場/白鳥組

8月のアジア競技大会に出場する白鳥/上場組は、同大会で対戦する可能性が高い中国とルーザーマッチで対戦。第1セット、第2セットともデュースにもつれ込む接戦となったが、ストレート負け0(28-30,20-22)2を喫した。

中国勢の高さに屈せず、鋭いスパイクを叩きつけていた上場は、「もっと試合がしたかった。最後に取り切れなかったのは、セット、パスがずれてネットから少し離れてしまい、それが結果につながった」と、悔しさをにじませた

同じくアジア競技大会に出場する長谷川/清水組も、ルーザーマッチで先週行われたハイヤン大会(3star)9位にランクインしたエストニアに第1セットをリードしていたものの、21-23と取り切れず。長谷川は、「今シーズン、自分たちが積み上げてきた順位どおり、格上に勝てないという結果となった。心技体、すべてが足りないと思う」と長谷川が振り返るように、高さと巧さを備え持つエストニアに力負けした。

白星をあげられなかったが、長谷川は2年後の東京オリンピックを見据えて開催された今大会の収穫について、「ワールドツアー東京大会の舞台は、最高だった。流している曲や盛り上げ方。国内大会もこのパッケージを取り入れれば、2020東京オリンピックも友達を連れてきて盛り上がってもらえると思う。あとは僕たち選手たちが世界の強豪を倒すだけ。そういう舞台に立ちたいので、がんばりたい」と、未来を見据えた。


本戦で2敗した長谷川/清水組

女子は、先日のスイスメジャーで5位タイとなった石井美樹(湘南ベルマーレ)/村上めぐみ(オーイング)組、日本チームで世界ランキングトップの二見梓(東レエンジニアリング)/長谷川暁子(NTTコムウェア)組、溝江明香(トヨタ自動車)/橋本涼加(トヨタ自動車)組、西堀健実(トヨタ自動車)/草野歩(パソナ)組、鈴木悠佳子(湘南ベルマーレ)/坂口佳穂(マイナビ/KBSC)組、鈴木千代(クロス・ヘッド)/村上礼華(松山東雲女子大学)組、永田唯(スポーツクラブNAS)/熊田美愛(リソースフォレスト)組が出場した。

石井/村上組がアメリカに勝利したが、その他4チームは敗戦し、明日27日(金)に開催されるルーザーマッチへまわった。
27日は女子のプール戦と男子の決勝トーナメントが朝9時から開催される。