トップランカーを破った庄司/池田組ら準決勝へ。「ジャパンツアー第7戦若狭おばま大会」1日目。
8月に入り「ジャパンビーチバレーボールツアー2018」も第7戦を迎え、「若狭おばま大会」が8月4日(土)、初日を迎えた。今大会は、9月にタイ・サトゥーンで行われる「アジア選手権」の日本代表(男女各3チーム)選考試合を兼ねており、ほぼすべてのチームが顔を揃えた。
また、競技会場となっている若狭鯉川シーサイドパークは、今年の福井国体ビーチバレーボール競技(9月9日〜11日)でも使用されることになっている。
出場チームは男女とも16チーム。第1日目は男女の予選4試合と、その後本戦である12チームによるプール戦(3チームごとの4プール)が行われ、各プールの1位が明日の決勝トーナメントに進んだ。
男子のトップ4は、すでに今シーズン2勝を上げている清水啓輔(ひまわり福祉会)/長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)組、畑辺純希(ウィンコーポレーション)/西村晃一(東京ヴェルディWINDS)組、上場雄也(松戸レガロ)/永井雄太(松戸レガロ)組、そして予選から勝ち上がったきた庄司憲右(愛媛県競技力向上対策本部/湘南ベルマーレ)/池田隼平(フリー)組となった。
金星をあげた庄司/池田組
庄司/池田組は早朝の予選を突破すると、本戦第1試合の相手は第1シードで今シーズン2勝、ランキングもトップを走る高橋巧(フリー)/石島雄介(トヨタ自動車)組。しかし「守りに入るのではなく常に攻めていこうと思った」と庄司が話すように、まったく臆することなくチームの持ち味である強打で真っ向勝負を挑んでいった。
攻撃力の高い相手に対しサーブで崩し、石島のブロックにも庄司のパンチ力で試合をコントロール。「終始リード出来たので気持ちに余裕も生まれ、次々にアイデアが湧いて、またいいプレーができた」(池田)と、好循環でナンバーワンチームに付け入る隙を与えなかった。2-0(21-15,21-14)と完勝した。
続く第2試合、経験豊富な白鳥勝浩(トヨタ自動車)と島田桃大(CTカンガッソ)のチームに対しても、2-0(21-16,21-18)でストレート勝ちした。
庄司は「今日3試合目でコンディションが万全ではない中、ディフェンスから相手の嫌がることができた」と話す。第2セットの終盤、追い上げられるシーンもあったが、池田は「ああいった場面が僕らの課題だったが、今回取り切って勝てたことは成長だと思う」と振り返った。
準決勝に向け池田は「先週、大洗では準優勝で終わったので、まずは優勝。それで代表にして選ばれればいいと思う」とツアー初優勝を狙い意気込んでいる。
女子は、先週の「FIVBビーチバレーボールワールドツアー東京大会」で3位に入った石井美樹(湘南ベルマーレ)/村上めぐみ(株式会社オーイング)、西堀健実(トヨタ自動車)/草野歩(パソナ)組、溝江明香(トヨタ自動車)/橋本涼加(トヨタ自動車)組、永田唯(スポーツクラブNAS)/熊田美愛(リソースフォレスト)組が決勝トーナメントに進んだ。
惜しくもベスト4入りを果たせなかった坂口(由)
女子で期待されたチームの一つは、幅口絵里香(オーイング)/坂口由里香(オーイング)組。幅口は福井県大野市生まれで、ここ、若狭鯉川シーサイドパークをホームビーチにしており、坂口とともに地元、福井県の企業に所属している。
2人は今シーズン、もう一歩のところでベスト4入りは逃している。しかし、高さのないチームながら「私たちは勝つにはサーブ力、パストスの精度が絶対的に必要」(幅口)と武器を磨き、すべてが噛み合うと良いゲームを見せてきた。
幅口/坂口組は予選を突破し、プール戦第1試合も第2セット終盤までリードしながら、溝江/橋本組に1-2(21-19,19-21,11-15)と逆転負け。第2試合は鈴木悠佳子(湘南ベルマーレ)/坂口佳穂(マイナビ/KBSC)組に、終盤追い上げたが0-2(11-21,20-22)で敗れた。「大事なところで点が取り切れなかった。ミスが増えて厳しくなった」と幅口は振り返った。
ホームビーチでの大会について「いつも勝ちたいですけど、地元でしたから勝ちたい気持ちは強かった」と幅口は言い、坂口も「いつも応援してくれている人たちが見に来てくれたので、いつもより気合いは入っていた」と話す。同じ所属としては、村上めぐみが順当に勝ち上がっており、幅口は「成績は村上に託します」と話した。
最終日の5日(日)は男女の準決勝、決勝が午前9時から行われる。
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