ベスト4進出チーム、決定。 「JVAカップ 兼 アジア競技大会日本代表チーム選考大会」
4年に1度開催されるアジア競技大会の出場権利を争う「JVAカップ 兼 アジア競技大会 日本代表チーム選考大会」第1日目が4月28日(土)、東京都大田区にある大森東水辺スポーツ広場ビーチバレー場で開催された。
2018年に開催されるアジア競技大会は8月19日からインドネシアで行われ、ビーチバレーボール競技はパレンバンで開催される。その代表選考大会となる今大会では男子12チーム、女子9チームが出場し一度負ければ終わり、というシングルトーナメント戦で行われた。
準決勝へ駒を進めた石島/高橋組
第1日目、注目の戦いとなったのは、男子2回戦。先日行われたAVCアジアツアーサミラオープンで4位になった石島雄介(トヨタ自動車)/高橋巧(了徳寺大学(教員))組と、ジャパンビーチバレーボールツアー2018第1戦沖縄大会で優勝した西村晃一(WINDS)/越川優(横浜メディカルグループ)組の対決だった。
インドアから転向して2シーズン目の石島と越川。幕を開けた国内シーズン早々、顔を合わせることになった対決は序盤、西村/越川組がリードを奪う展開に。しかし、徐々にブラジルで合宿を積み、成長著しい石島がネット際で存在感を出し始めると、石島/高橋組は徐々にゲームを支配し始める。
越川は、「合宿していたロサンゼルスの砂に比べて、会場の砂は重くて滑りやすかった。砂の状況に合わせることができず、ジャンプができなかった。セットに行く時、反応が遅くなり、固まらない状況で上げてミスにつながってしまった」。
石島/高橋組は、なかなか決定打を決められない西村/越川組に対し逆転に成功。21-18と第1セットを先取した。
第2セットも、石島/高橋組のペース。石島の幅広いブロックを盾に、レシーバーの高橋がコンスタントにディグを成功させ、得点を重ねていく。「環境に慣れることができず、今のチームの課題があからさまに出てしまった」と西村が振り返るように、西村/越川組の攻撃は石島/高橋組の守備を崩すことができない。
石島/高橋組は最後まで主導権を握って離さず、21-14でストレート勝利を収めた。
チームの課題について言及した西村
石島/高橋組は、準決勝へ進出。西村/越川組は、「負けは負け。結果を受け止めたい。アジア競技大会に出場するチャンスはなくなったけど、まだまだやらなければいけないことがあるのでそれを一つ一つやっていくことが先につながっていく」と、前向きにコメントした。
その他、男子ベスト4に残ったのは、上場雄也(松戸レガロ)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)、清水啓輔(社会福祉法人ひまわり福祉会)/長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)組、村上斉(株式会社ADI.G)/畑辺純希(ウィンコーポレーション)組となった。
大金星をあげた鈴木/坂口組
女子は、ジャパンビーチバレーボールツアー2018第1戦沖縄大会で準優勝した溝江明香(トヨタ自動車)/橋本涼加(トヨタ自動車)組が1回戦で鈴木悠佳子(湘南ベルマーレ)/坂口佳穂(マイナビ/KBSC)組と対戦し、ストレート(21-18,24-22)で敗れた。
女子のベスト4に残ったのは、第1シードの石井美樹(湘南ベルマーレ)/村上めぐみ(株式会社オーイング)、二見梓(東レエンジニアリング株式会社)/長谷川暁子(NTTコムウェア株式会社) 、西堀健実(トヨタ自動車)/草野歩(株式会社パソナ)組。明日29日の準決勝へ駒を進めた。
男女ベスト4チームが決まり、29日(日)は朝9時30分から準決勝が行われる。