Vファイナル第1戦 パナソニックと久光製薬が連覇に王手
「2018-19 V.LEAGUE DIVISION1」は4月7日(日)、男女ファイナル第1戦を終え、男子はファイナル6首位通過のパナソニックパンサーズが、女子はファイナル8首位通過の久光製薬スプリングスが先勝。いずれも連覇に王手をかけました。
ファイナルは2戦で争い、1勝1敗の場合は25点制のゴールデンセットでV王者が決定します。第2戦のグランドファイナルは女子が13日(土)、男子は14日(日)に武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で開かれます。
6日(土)に行われた女子ファイナルは、前週のファイナル3で2試合計10セットを戦った東レアローズが、1週試合が空いた久光製薬を相手にストレートで敗れました。
東レの菅野幸一郎監督は「久光の攻撃についていけなかった。(若い選手が多く)経験不足らしい試合になってしまった。我々は力のあるチームじゃない。来週はもうちょっとちゃんとした試合ができるようにしていきたい」と試合を分析しました。
第3セットには2019年日本代表登録メンバーに初選出された東レルーキーの石川真佑選手が、好レシーブと攻撃で流れを変える見せ場を作りました。ファイナルという大舞台に初挑戦した感想を、「高校よりレベルの高いバレーにまだ慣れてないところがある。来週は自分の力が発揮できるように準備したい」と語りました。
久光製薬は初めからサーブで主導権を握り、たたみかける攻撃でリズムをつかみました。酒井新悟監督は「各セットの入りを意識して練習してきた」と勝因を振り返ります。この日両チームトップの17得点をあげた石井優希選手は「第1セット、第2セットとそのままのリズムで勝ち切れた。今日の勝利は今日のこととして、来週はまた切り替えていきたい」と連覇を見据えました。
男子ファイナルはフルセットを、パナソニックが逆転で制しました。パナソニックはエースのクビアク選手にエンジンがかからず我慢の時間帯が続き、一方、この日両チームトップの34得点をたたき出したJTエドガー選手の勢いは止まりません。パナソニックは第2セットに清水邦広選手を投入したり、ローテーションを変えたりなどしながら悪い流れを断ち切ろうと苦しみます。JTに2セットをリードされた第4セット、30点以上にもつれた終盤でJTにサーブミスが出ます。パナソニックはここを制して、最終セットの終盤を連続ブロックで締めました。
勝ちを拾ったパナソニックが、会見で喜びを表すことはありませんでした。深津英臣主将が「なぜ自分たちが勝ったのかわからない。すべての数字で負けているんじゃないかという内容だった」と振り返ったように、総得点はJTが117、パナソニックが114とJTが勝りました。清水選手は2時間30分に及んだ白熱した試合を「非常に厳しい戦いだったが、バレーのおもしろさがお客さんに伝わる試合展開ができたんじゃないかな」と表しました。
JTの山本将平主将は「5セットを通じて戦い方は間違えてなかったが、パナソニックさんのほうが上だった」。小野寺太志選手は「勝てるゲームを逃した悔しさはあるが、ファイナル6でも負けたからパナソニックには勝てないというイメージは持ってない。来週もう一度しっかり戦える準備をするだけ」と、さばさばと気持ちを切り替えました。
試合前には個人賞やオールスター出場選手の発表もありました。詳しくはVリーグ公式サイトをご参照ください。
◆ファイナル第1戦結果
<男子>
4月7日
パナソニックパンサーズ 3(25-22、17-25、23-25、33-31、16-14)2 JTサンダーズ
<女子>
4月6日
久光製薬スプリングス 3(25-21、25-13、27-25)0 東レアローズ
◆V・ファイナルステージ グランドファイナル 日程
日程 |
開催地・会場 | 試合時間 |
対戦カード |
4月13日(土) | 東京都調布市 武蔵野の森総合スポーツプラザ |
14:10 | 【女子グランドファイナル】 久光製薬スプリングス × 東レアローズ |
4月14日(日) | 14:10 | 【男子グランドファイナル】 パナソニックパンサーズ × JTサンダーズ |
男女とも、DAZN、NHK BS1で生中継