国際大会

FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023が開幕 初戦でペルーにストレート勝利

「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」が9月16日(土)に国立代々木競技場 第一体育館(東京都渋谷区)で開幕しました。本大会でパリ2024オリンピックへの切符を獲得できるのは上位2チームのみ、いよいよ決戦の火ぶたが切られました。FIVB世界ランキング8位(試合開始前時点)のバレーボール女子日本代表チームは初戦にペルー(同29位)と対戦し、セットカウント3-0(25-9、25-19、25-15)のストレートで勝利しました。

井上愛里沙選手のスパイクで日本が初得点をあげると、強化してきたサーブでブレイクが続き、序盤から日本がリードを奪います。関菜々巳選手から繰り出されるトスを古賀紗理那選手や林琴奈選手が期待に応え得点を重ねていきます。ミドルブロッカー陣の山田二千華選手、宮部藍梨選手も奮闘し、終始安定した試合運びで第1セットを奪います。続く第2セットは福留慧美選手らを中心とした堅い守りからリズムを作り、井上選手らのバックスパイクを絡めたバリエーションの多い攻撃を展開し、序盤から優位に試合を進めていきます。このセット途中からコートに入った石川真佑選手、和田由紀子選手がサーブにスパイクにと活躍をみせ、入澤まい選手、松井珠己選手そして渡邊彩選手、西村弥菜美選手らも途中交代の役割をしっかりと果たしセットを連取します。第3セットはこのセットスタートから起用された和田選手のスパイクや石川選手のサーブで得点した日本が勢いを増し、ブロックディフェンスも充実。終盤に田中瑞稀選手がコートへ入り、全員バレーで終始攻め続けた日本は大事な初戦をストレート勝利で飾りました。

女子日本代表チームは明日9月17日(日)にFIVB世界ランキング19位(試合開始前時点)のアルゼンチンと対戦します。パリ2024オリンピック出場へ向けて奮闘する女子日本代表チームに引き続き声援をお送りください。

<次戦>
9月17日(日)19:25 日本×アルゼンチン

<選手コメント>
林琴奈選手
「1試合目ということで緊張していたが、スタートから声を出して足を動かそうと話していたのでそこができてよかった。ライトエリアを積極的に使ってくれたので、決めきろうという気持ちで戦えたことがよかった。ディフェンスでは上がるボールはまだたくさんあるので明日修正して頑張りたい。今日のように全員で勝ち切れるようスタートから勢いを出して戦っていきたい」

井上愛里沙選手
「最初は緊張するかと思ったが、会場に入ったらたくさんのお客さんが声援を送ってくれたので、緊張が吹っ飛びいつも通りのプレーで入れた。自分の仕事は点数を取ることなのでチームを勢いづけたいと思っていた。結果的にストレートで勝利したのがよかった。プレー面では初戦ということで、会場に慣れるためにバックアタックのコース幅やスパイクのコースを色々な所に打とうと意識していた。明日は力のあるアルゼンチンとの対戦となるが、この勢いをさらに力に変えて今日よりもいい試合ができるように頑張っていきたい」

山田二千華選手
「日本で開催できることがすごく嬉しい。会場に入った瞬間からお客さんがハリセンで迎え入れてくれ、最初からホームの雰囲気でありがたかった。点数を稼げなかったが、これからのスタートダッシュとして少しずつ成長しながら1試合1試合頑張っていきたい。調整が必要だが自分が今できるいいサーブが打てていた。明日はさらに自分たちがいいプレーを出して勝ち切れるようにしたい」

写真提供:FIVB