国際大会

世界ランキング13位のベルギーを下し、無傷の5連勝 FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023

「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」第5戦、9月22日(金)にFIVB世界ランキング8位(試合開始前時点)のバレーボール女子日本代表チームはベルギー(同13位)と対戦し、セットカウント3-0(28-26、25-18、25-14)で勝利し、無傷の5連勝を飾りました。

最初のラリーを山田二千華選手のBクイックで制した日本。序盤はベルギーのサーブとブロックに苦戦を強いられますが、井上愛里沙選手のスパイク、ブロックの活躍により互角の戦いとなります。7-10と3点のビハインドを背負いますが、山田選手のサーブ時にブレイクを重ね、11-11の同点に追いつきます。日本は古賀紗理那選手の効果的なバックアタック、ベルギーは高さを生かした攻撃とブロックで対抗し、互いに一歩も引かず勝負は終盤へ。23-23の場面で石川真佑選手が強烈なサーブで相手を崩し、ブロッカーで起用された宮部藍梨選手が何度もブロックフォローし得点へ結びつけます。デュースにもつれ込みますが、井上選手がスパイクで踏ん張り、28-26で第1セットを日本が先取します。第2セットに入ると井上選手、林琴奈選手、古賀選手が躍動し、さらに福留慧美選手のナイスディグもあり、5点を先取する好スタートを切ります。ベルギーから繰り出されるサーブに押される場面もありましたが、関菜々巳選手が丁寧かつ冷静なトスワークをみせます。西村弥菜美選手を起用しサーブレシーブが安定し始めると、ミドルの渡邊彩選手、山田選手がブロード攻撃を効果的に仕掛けていきます。攻撃の幅が広がり、相手ブロックが揃いにくくなるとさらに日本が得点を重ねていきます。終盤にかけて安定した試合運びで第2セットも日本が連取。第3セットに入っても勢いが止まらない日本は、ブロックディフェンスがさらに機能し、序盤からリードを奪います。林選手のサービスエース、渡邊選手のブロード攻撃、井上選手のダイレクトスパイクやブロックで12-2とリードを広げていきます。途中交代で起用された石川選手の思い切りの良いスパイク、和田由紀子選手の強烈なサーブで25-14とし、ストレート勝ちで開幕5連勝を飾りました。

女子日本代表チームは9月23日(土)にFIVB世界ランキング1位(試合開始前時点)のトルコと対戦します。両チームとも今大会5連勝中と全勝チーム同士の対戦となります。パリ2024オリンピック出場権獲得に向けて大一番を迎える女子日本代表チームに引き続き声援をお送りください。

<次戦>
9月23日(土)19:25 日本×トルコ

<選手コメント>
井上愛里沙選手
「今日は第1セットを取れたことが全てだと思う。1セット目は劣勢の展開が多かったが、みんなで我慢して取り切れたのは明日以降の試合につながると思う。自分自身は今まで出ていなかったブロックポイントが出たのは一安心。ハイボールを決めきることが今日はうまくいかなかったので、修正して明日点数を取れるようにしていきたい。私たちは失うものは何もないので、今までやってきたことを信じて、明日も全員バレーで勝ちに行く」

山田二千華選手
「序盤からミドルが通り、継続しきれたのがよかったと思う。昨日に続きバランスよく点を取ることができた。(トルコは)今までやってきたチームとは違って大きなパワーヒッターがいるが、スタートダッシュを切れるような準備をして勝ちに行きたい」

西村弥菜美選手
「チームとして今日からの3連戦が大事な試合になる。ミーティングからみんなで気合いを入れていこうと話をした後、3-0のいい形で勝てたことはよかった。個人的には久しぶりの出場で緊張し足が震える時もあったが、コートの内外から先輩が声をかけてくれたので乗り切ることができたと思う。トルコがランキング1位だからなどは関係なく、挑戦心をもって全員でいい試合ができたらいいなと思う」

写真提供:FIVB