Vリーグ男子決勝 ジェイテクト初優勝 最高殊勲選手に西田有志
「2019-20 V.LEAGUE DIVISION1」は2月29日(日)、高崎アリーナ(群馬県高崎市)で男子決勝を行い、レギュラーラウンド2位のジェイテクトSTINGSが同1位のパナソニックパンサーズを、セットカウント3-2(17-25、25-22、25-22、26-28、15-10)で下し、初優勝を果たしました。ジェイテクトSTINGSの西田有志選手が、最高殊勲選手に選ばれました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、無観客で行われた異例の決勝は、選手の声と数少ないチーム関係者の応援が会場に響く熱戦となりました。
パナソニックはエースのクビアク・ミハウ選手を中心に、まんべんなく攻撃陣が得点を重ね、対するジェイテクトは西田選手の力強いサーブとスパイクを軸に、カジースキ・マテイ選手らがゲームを組み立てます。鍵となった第3セットはジェイテクトが中盤から終盤に西田選手やリリーフサーバー袴谷亮介選手のサービスエースなどで連続得点を重ね、2セットを連取。第4セットも終盤から西田選手にボールを集めて勝利に近づきました。24-23から少しだけ勝ち急いだジェイテクトを、パナソニックはクビアク選手のスパイクや山内晶大選手のサービスエースなどで逆転して、フルセットに持ち込みます。
第5セットはジェイテクトが一方的に押す展開で、カジースキ選手、西田選手が着実に得点。マッチポイントは伏見大和選手のノータッチエースがアウト判定されたところを、チャレンジで覆しての劇的な勝利となりました。
シーズンを通して強いサーブで攻めるジェイテクトについてパナソニックの深津英臣主将は、「サーブで崩されてリードしても取り切れなかった。こういう環境の中で全力は尽くした」と語りました。
優勝の瞬間には涙を見せた西田選手は「人生でこのような大きなタイトルを獲れたのは初めて。全員で勝ちきった試合で、自分たちのほうがディフェンスが勝ってた。ファンに支えてもらえたことを感謝している」と会見で振り返りました。無観客試合についての感想を問われ、「海外の試合ではこの程度空いていることもあった」と日本代表での経験を織り交ぜ、その影響は感じさせませんでした。