男女日本代表が紅白リモートマッチ 全力プレーをライブ配信
2020男女日本代表紅白リモートマッチ~みんなでつなごう笑顔のボール~が8月2日(日)、アリーナ立川立飛(東京都立川市)で今年度唯一の日本代表チームのお披露目として開催されました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京2020オリンピックが1年延期となったほか、各種国際大会が中止・延期となり、緊急事態宣言の発令もあって男女日本代表は一時、代表合宿を中断せざるを得ませんでした。しかし男子は6月末、女子も7月初めから少人数で合宿を再開し、徐々に参加選手を増やして活動を継続。今回は無観客試合で画面越しではありましたが、合宿参加選手が磨いてきた精いっぱいのプレーを多くの方々へ届けました。
紅白戦の模様はインターネットでライブ配信され、事前にSNS上で募集していたそれぞれのチーム名が発表されました。
女子Aチーム:シャイニングレッド、Bチーム:オーシャンズブルー
男子Aチーム:Kurenaiファイヤー、Bチーム:Sikkokuボンバー
試合はいずれも3セットマッチで行いました。女子はまず第1セット、途中まで追う展開だったシャイニングレッドが終盤に林琴奈選手のサーブから連続得点で逆転し先取します。勢いに乗るシャイニングレッドは第2セット、吉野優理選手らの活躍で序盤からリード。オーシャンズブルーの追い上げをかわしてセットを連取し、勝利しました。その後ボーナスセットとして行われた第3セットは、勢いのある若手として中田久美監督が名前を挙げる石川真佑選手、山田二千華選手や、両チーム最多の19得点を上げた黒後愛選手が活躍したオーシャンズブルーが取り返し、最終的にセットカウント2-1となりました。
2年ぶりの代表招集で注目される長岡望悠選手を含め、各選手が最後まで全力で好プレーを展開し、中田監督も「自粛期間後ということを考えると課題もあるが、今できることを出し切れたゲームだったと思う」と評価しました。
男子はケガ人の影響でミドルブロッカーは李博選手、山内晶大選手、小野寺太志選手の3人が両チームを回りながら前衛を務めるなど、変則方式で行われました。第1セットは両チームとも序盤はなかなかリズムに乗れませんでしたが、次第にSikkokuボンバーの大竹壱青選手や大宅真樹選手が力を発揮して得点を重ね、接戦をものにしました。第2セットは途中出場の最年少、髙橋藍選手が持ち味のサーブレシーブからリズムに乗って攻守に活躍。石川祐希選手の攻撃や、西田有志選手もこの日サーブで3得点を上げてKurenaiファイヤーがセットを奪い返すと、勢いそのままに第3セットも連取し、熱戦を制しました。
コンディションの影響もあり、合宿に合流して間もない柳田将洋主将も切れ味鋭いサーブを放ったほか、攻守に貢献した大塚達宣選手やブロックが光った小野寺太志選手など、多くの選手が好プレーでアピールしました。中垣内祐一監督は「いつもと違う緊張感の中、応援してくださる皆さんに少しでも練習の成果を見てもらえてよかった。日本の男子バレーはもっと強くなっていくので楽しみにしてほしい」と話しました。
それぞれの試合後には、代表選手たちのトークイベントが実施されました。「久々にユニフォームを着てバレーボールができて楽しかった。見ている方が何かを受け取ってくれていたら良かったと思う」とコメントした荒木絵里香主将には、チームから翌日の誕生日を先取りしてケーキが贈られるサプライズも。石川真佑選手は「無観客であっても試合ができてよかった。画面越しにたくさんの方が応援してくれている、という思いでプレーしていた」と話したほか、熊本県など水害被災地出身の選手たちが被災者に向けてメッセージを送りました。
男子は福澤達哉選手が同じ京都出身の後輩、大塚選手や髙橋(藍)選手に優しくつっこむ軽妙なトークもあってリラックスムード。最後は柳田主将がファンに向けて「少しでも勇気や元気を与えられるようこれからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」と締めくくりました。
今年は皆さまに直接ご声援をいただく機会がなくなってしまいましたが、男女日本代表チームは新型コロナウイルスに負けず、目標に向かってこれからも全力で取り組んでまいります。引き続き温かいご声援をよろしくお願いします。