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春高バレー優勝 男子5年ぶり勢いの東福岡 女子25年ぶり粘りの就実

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ジャパネット杯 春の高校バレー 第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会は1月10日(日)、東京体育館(東京都渋谷区)特設コート(センターコート)で男女決勝が行われました。男子は東福岡(福岡)が5年ぶり3度目、女子は就実(岡山)が25年ぶり3度目の優勝を飾りました。

男子決勝は東福岡のエースでアンダーカテゴリー日本代表にも選ばれた柳北悠李選手(3年)が39得点と活躍し、2回戦から勢いよく勝ち上がり優勝をもぎ取りました。第1、2セットは東福岡が終始リードし、第3セットは駿台学園が取り返します。第4セット、駿台学園は序盤の連続失点と中盤のミスで点差を離され、2年連続準優勝に終わりました。東福岡の藤元聡一監督はこのコロナ禍にあって試合に参加できたことへの感謝を示し、また、下級生主体のメンバー構成において試合に出場できなかった3年生に対し、「柳北を3年がフォローしていなければ、彼の今日の活躍はなかった。3年に感謝する」と労をねぎらいました。駿台学園(東京)の渡邊秀真選手も26得点と健闘しました。まだ2年生。来年またこの舞台での活躍が期待されます。

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女子決勝は、試合巧者同士の対決。第3セット、サーブレシーブのミスから連続失点を喫した就実が調子を取り戻せず落としますが、第4セットは曽我紀美(のりみ)選手などの攻撃で連続得点を叩きだし、21-9と大阪国際滝井を突き放します。マッチポイントは周田(すだ)夏紀選手のサービスエースで、優勝を決めました。25年前に同校を選手として優勝に導いた西畑美希監督は「決勝はいつも通りにいかず足が止まったところもあったが、辛抱強く粘り強く、我慢強さが勝因」とノーシードから勝ち上がった心境を話しました。監督が背負ったエースナンバー4を受け継ぐ深澤めぐみ選手は「エースが決めれば勝てると監督に言われてきた。優勝できてうれしい」と大きな歴史を引き継ぎました。

今年度は新型コロナウイルス感染拡大による、緊急事態宣言下で行われた大会となりました。大会期間中に断腸の思いで試合を欠場したチームもありました。主催者としてやむなく無観客開催をはじめ、厳しい感染症対策もお願いしてまいりました。ご理解をたまわり、ご協力いただきましたチームや関係者の皆様に深く感謝いたします。

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■1月10日(日)決勝試合結果

男子

東福岡3(25-23、25-21、19-25、25-19)1 駿台学園

女子

就実 3(25-20、25-20、22-25、25ー12)1 大阪国際滝井

写真提供:大阪フォトサービス

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大会概要

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