ビーチバレーボール国際大会でのキャンセル申請漏れに対する不適切処理について
2020年1月に開催されたビーチバレーボールワールドツアー男子イラン大会において、参加申請をしていた1チームの参加キャンセル申請を弊会が国際バレーボール連盟(FIVB)指定のキャンセル変更期日までに行わず、別の日本の1チームが繰り上がりで出場できる機会を逸した問題が2019年12月に発生いたしました。
この度、そのキャンセル手続きの際に不適切な処理が行われていたことが判明いたしました。弊会では本件について詳細な調査を実施し、この処理に関与した役職員につきましては、10月14日(木)に開かれる定例理事会におきまして処分の審議を仰ぐことにいたしました。
このような問題が生じたことを深く反省するとともに、日々競技に全力を尽くしている選手の皆様、日頃よりお世話になっております関係者の皆様、そして応援してくださるファンの皆様の信頼を裏切ることになりましたことを深くお詫び申し上げます。
◆本件の経緯
当該大会には、1国から4チーム出場可能でFIVBポイント上位4チームが参加する。
大会初日の21日前に出場チーム確定。21日前までにキャンセルした場合、同国にリザーブチームがあれば繰り上がって出場可能になる。
2019/11/28: | JVAエントリー締め切り |
(日本から6チームがエントリー、以下FIVBポイント順にA・B・C・D・E・Fチームと言う) | |
2019/12/7: | FIVBエントリー締め切り |
2019/12/16: | Bチームからキャンセルメール着信 |
2019/12/17: | 大会21日前、FIVB変更締め切り(上位4チーム出場確定) |
2019/12/18: | JVAがBチームのキャンセルをFIVBに通知 |
(繰り上がり出場できるはずのEチームが出場機会を逸する問題が発生。) | |
JVAがBチームに対して、キャンセル手続きに必要な書類(次項参照)の提出を依頼 | |
Bチーム選手の怪我を理由としてキャンセル申請を行うため、JVA担当役員が診断書を作成 | |
JVAから虚偽の記載がある診断書と必要書類をFIVBにメールで提出 |
◆問題点
・出場キャンセルの申請は、JVAからFIVBに対して大会初日の21日前である12月17日までに行う必要があったが、JVAのキャンセル手続きの遅れにより、期日内にキャンセルが完了しなかった。
・期日内にキャンセルが完了されない場合、選手に対して以下のペナルティが発生する。
①最大200米ドルの罰金
②当該大会に参加したとみなされ、且つ0ポイントが与えられる
・期日後にキャンセル申請を行う場合、選手へのペナルティを回避するためには(a)キャンセル申請書(FIVB指定書式)、(b)診断書、(c)旅行証明書(大会参加目的で手配した飛行機・鉄道等の予約を証明する書類)の3点が必要だった。
・オリンピック代表選考が進む重要な時期であり選手に対して不利益を与えることはできないと判断し、Bチームのキャンセル理由は怪我ではなかったが、怪我によるキャンセルであると虚偽の申請を行うこととして、担当役員が虚偽記載の診断書を作成し、担当職員に(a)(c)とあわせて提出させた。