国際大会

日本、フランスにセットカウント1-3で敗れる FIVBワールドリーグ2014京都大会第2戦

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FIVBワールドリーグ2014インターコンチネンタル・ラウンド第5週京都大会の第2戦が6月22日(日)、島津アリーナ京都(京都府立体育館)で行われ、日本はフランスにセットカウント1-3(16-25、25-19、25-27、18-25)で敗戦し、10連敗となりました。

日本は第1セット、ウィングスパイカーの越川優選手の対角に手塚大選手を起用してスタートします。序盤、日本はミスから3-8と先行を許しますが、そこからは越川選手や清水邦広選手のスパイクでサイドアウトを繰り返します。しかし連続得点が生まれず、序盤の点差が響き、16-25でセットを奪われます。第2セットは、手塚選手に代えて白岩直也選手を起用。すると立ち上がり、その白岩選手がスパイクやサービスエースを決め、また越川選手のブロックポイントも飛び出し、8-4とリードを奪います。その後、フランスに連続得点を許して12-11と詰め寄られますが、相手のミスや衛藤英興選手のクイックなどで25-19とセットを奪い返します。勢いに乗る衛藤選手のブロックポイントから始まった第3セットは、リベロ・永野健選手や白岩選手を中心とした好守から、7-8、14-16と一進一退の攻防を繰り広げます。後半、19-21から越川選手のバックアタック、白岩選手のサービスエースで21-21の同点に並ぶと、今度はこのセット途中出場でセッター対角のポジションに入っていた手塚選手のスパイクが決まり、24-23と先にセットポイントを握ります。しかし大事な場面でミスが出てしまった日本は、デュースの末25-27でセットを奪われます。第4セット、フランスにリズムが戻り、日本は6-8、10-16と追う展開となります。ピンチサーバーの千々木駿介選手がサービスエースを決める活躍を見せますが、追いつくことはできず、18-25で落としました。

日本は6月28日(土)14:00からと29日(日)13:00から、第6週越谷大会(越谷市立総合体育館)でドイツと対戦します。チケットは、ローソンチケット、チケットぴあ、イープラスで取り扱いがございます。ぜひ会場にて龍神NIPPONに応援をよろしくお願いします。

◆南部正司 全日本男子監督

(サーブについて)フランスにAパスを戻されるとサイドアウトを取られる確率が高いので、マイナスイメージを持つことなく自分のベストサーブを入れること、特に越川(優)、手塚(大)、清水(邦広)にはハードヒットで攻めていくことを指示した。手塚はこの試合が全日本としての初先発ということで硬さがあったが、第2セット以降は白岩(直也)が入ったことでサーブレシーブが安定し、サイドアウトを切ることができた。第3セット以降も接戦に持ち込むことができたが、終盤に勝負を分けたのは自分たちのミスだった。フランスも効果的に選手交代を行っており、(途中出場した選手がチームを)安定させていた。選手層の厚さも世界で戦う上では重要なポイントの1つと実感した。

◆越川優選手(キャプテン)

今日は昨日に比べて形になった試合だったし、セットを取れたことがプラスになった。これまでワールドリーグを戦ってきて、何度かセットを取っているが、次のセットで点差がついてしまうような戦い方が多かった。今日は(第2セットを取った後の)第3セットを取ることはできなかったが、終盤まで競り合えたことが収穫。今日の第2セット、第3セットのような戦い方を今後継続していかなければならないし、この戦い方をすればフランスのような相手にもセットを取れることを他の選手が実感したと思う。セットを取ることの繰り返しが1勝につながるということを意識して、残り1週を戦っていきたい。

・プレミアリーグ、黒鷲旗、ワールドリーグと続き、コンディションが厳しいのでは?>

ベストのプレーができなくても、100%の力で打てなくても、50%の力でもスパイクは決められる。フェイントでも1点、強く打っても1点、サービスエースでも1点、パスで返して点数を取っても1点。ベストなコンディションを作ることも大事。だが、その時その時の自分のコンディションに合わせて、チームが勝つためのベストのプレーを選択しなければならない。

<チームに連敗が続いているが?>

ワールドリーグは若い選手や経験のない選手に経験を積ませる大会でもある。ワールドリーグに出場した経験があったのは、日本は自分と、清水(邦広)、福澤(達哉)、千々木(駿介)の4名だけ。最初の1勝を取るまでが我慢だと思う。その1勝は、さらに前進できる意味のある1勝になると思う。勝ちが出ていないのは全員苦しいし、負けていいと思っている選手は誰1人もいない。そういう中で全員が、勝つために何が必要かを考えていくことがチームの成長に繋がると思う。

◆清水邦広選手

第1セットは中盤以降の戦い方が良くなかったが、第2セット、第3セットと日本のいい形になった。白岩(直也)がサーブレシーブをよく返してくれた。Aパス、Bパスからの日本の攻撃は世界に通用すると思うのでもっとよくしていきたいし、Cパスになったときに自分や越川(優)さんがしっかりつないだり、決めたりできればもっといいバレーができると思う。今日のようなバレーをして勝ちに繋げていきたい。

<チームに連敗が続いているが?>

日本は新しいことに取り組んでいるので、すぐに結果を出すのは難しいが、いいセットはあるので、それを毎回毎回続けていければ、勝ちに繋がると思う。セットを取られてしまった時は、自分が決められなかったり、ミスが多かったり、自分の責任もある。そこはもう1回自分に問いかけて、調子の波を安定させて、攻撃力をアップさせてチームに貢献していきたい。

◆白岩直也選手

高いブロックを相手に決めきれる力をつけていきたい。海外との試合を通じて、個人としてもレベルアップしたい。日の丸をつけて全日本でプレーすることが、これっきりにならないよう、自分をアピールしていきたい。

◆衛藤英興選手

今日の試合、結構自分を使ってくれたので、気持ちが楽になったというか、やりやすかった。自分のいいところがちょっとは出てきているが、まだまだなので今チャンスをもらえる時にもっと自分のいいところを出していきたい。

◆ロラン・ティリ フランス監督

2試合ともに勝つことができて嬉しい。今日は厳しい試合となった。レセプション(サーブレシーブ)があまりよくなく、機能しなかった。日本は、自分たちがヨーロッパではあまり慣れていない、速い攻撃をしかけてきた。

◆バンジャマン・トニウッティ選手(キャプテン)

難しい試合だった。肉体的にも疲れており、時差ボケもまだ少しある。今日は清水(邦広)選手のスパイクがよかった。勝点「6」を取ることができて嬉しい。ここからは次週のアルゼンチン戦に向けて集中していきたい。

○インタコンチネンタルラウンドD順位表(6月22日終了時点)

1位:フランス         (勝点26/9勝1敗)

2位:アルゼンチン (勝点23/7勝3敗)

3位:ドイツ            (勝点10/4勝6敗)

4位:日本             (勝点1/0勝10敗)

関連リンク

FIVBワールドリーグ2014 試合結果(戦評)