龍神NIPPON、アルゼンチンにストレート負け FIVBワールドカップ2015
「FIVBワールドカップ男子大会」が9月21日(月・祝)、国立代々木競技場第一体育館と東京体育館(ともに東京都渋谷区)で大会9日目を迎えました。Aサイト(国立代々木競技場第一体育館)に出場している全日本男子チーム・龍神NIPPONはアルゼンチンと対戦し、ストレート(24-26、22-25、21-25)で敗戦。本大会の通算成績を5勝4敗としました。
第1セット、6-5と日本リードの場面からクリスティアン・ポグラヘン選手のサービスエース2本を含む5連続得点で6-10と引き離されると、その後さらに3連続得点を奪われ8-14と大きくリードを許します。しかし、石川祐希選手(中央大学2年)のスパイク、ブロックを決める活躍で18-19と1点差まで追い上げると、その後は互いにサイドアウトを奪い合います。22-24とアルゼンチンがセットポイントを掴んだところで清水邦広選手(パナソニックパンサーズ)のスパイクなどでデュースに持ち込みますが、最後はパブロ・クレール選手にフェイントを落とされ、24-26で第1セットを落とします。第2セット、序盤は互いに連続得点を奪い合い、7-8の1点差で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えます。その後も両チームが得点し合いながら試合は進みますが、日本はアルゼンチンからリードを奪えず16-20となったところでタイムアウトを要求します。直後に山内晶大選手(愛知学院大学4年)のクイックや石川選手のスパイクなどで立て続けに連続得点を奪い、21-22と1点差に迫りますが、最後は22-25でアルゼンチンに振り切られます。第3セット、ファクンド・コンテのサーブ時に2本のサービスエースなどで4連続得点を許し5-8とリードを奪われますが、石川選手の連続サービスエースや柳田将洋選手(サントリーサンバーズ)らのスパイクで13-12と逆転に成功します。しかし、すぐさまアルゼンチンに4連続得点を決められ13-16と逆転されると、日本は柳田選手のスパイクや山内選手のクイックなどで応戦するも勝ち越すことができず、21-25で第3セットを落としました。
◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率
日本:57%/35%
アルゼンチン:65%/43%
◆南部正司監督
序盤にレセプションが崩れたことが後半に響いた。こういう敗戦を経験することで若い選手たちは力を付け、今後チームに欠かせない存在となると思う。明日の試合では、選手たちのいい部分を引き出せるようにしたい。ワールドカップに出るからには1戦1戦を戦い抜き、オリンピックの出場権を獲りたいと思っていた。(第2ラウンド)大阪大会終了の時点で(出場権獲得は)かなり厳しくなっていたが、引き続き頑張ろうと話していた。残りの2戦もベストを尽くしてやっていきたい。
◆キャプテン・清水邦広選手
サイドアウトを取れず、序盤から(アルゼンチンに)走られたことが敗戦に繋がった。しかし、ブレイク(連続得点)は取れていたと思う。強いサーブを打たれてもサイドアウトを取れるようにやっていきたい。
◆柳田将洋選手
(試合前から)サイドアウトの取り合いになると話していたが、自分のレセプションが安定しなかったことで相手に流れを渡してしまった。気持ちの面で前向きに、パスを返せていたらよかったと思う。
◆石川祐希選手
前半から追う展開となり、追い付くことができても逆転する力が無かった。前半から自分たちの力を出していければ違う展開になったと思うので、明日以降の試合に向けて改善していきたい。
◆ジュリオ・ベラスコ アルゼンチン監督
難しい試合になるだろうとは最初から思っていた。我々のチームにレシーブやサーブに難があったように思うが、セッターのプレーやスパイクはよかった。日本は守備がよく、今大会ではいいプレーをしている。だからこそ日本に勝つことができて嬉しい。
◆9月21日(月・祝)の試合結果
【Aサイト】
イタリア×ロシア 3-0(25-15、26-24、25-18)
日本×アルゼンチン 0-3(24-26、22-25、21-25)
アメリカ×ポーランド 1-3(25-17、19-25、23-25、15-25)
【Bサイト】
エジプト×チュニジア 3-2(23-25、25-21、23-25、25-17、15-11)
カナダ×ベネズエラ 3-0(25-18、25-22、25-23)
オーストラリア×イラン 3-0(27-25、27-25、25-22)
本大会は、出場12チームによる1回戦総当り戦で行われます。
龍神NIPPONは明日22日(火・祝)14:00より、2014男子世界選手権覇者で第2ラウンドを終えて7勝0敗のポーランドと対戦します。引き続き、龍神NIPPONに熱いご声援をよろしくお願いします!
○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月21日[月・祝]終了時点)
1位:ポーランド(9勝0敗、勝点26)
2位:アメリカ(8勝1敗、勝点24)
3位:イタリア(8勝1敗、勝点24)
4位:ロシア(7勝2敗、勝点21)
5位:アルゼンチン(7勝2敗、勝点20)
6位:日本(5勝4敗、勝点15)
7位:イラン(3勝6敗、勝点9)
8位:カナダ(3勝6敗、勝点7)
9位:オーストラリア(2勝7敗、勝点6)
10位:エジプト(1勝8敗、勝点5)
11位:ベネズエラ(1勝8敗、勝点3)
12位:チュニジア(0勝9敗、勝点2)