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男子は豊田合成トレフェルサが初優勝、女子は久光製薬スプリングスが大会4連覇!! 天皇杯・皇后杯

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バレーボールの日本一決定戦、「平成27年度 天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会」が12月27日(日)、大会最終日を迎えました。男女ともに連続優勝と初優勝が懸かるチームの対戦となった本年度の天皇杯・皇后杯。男子は豊田合成トレフェルサが天皇杯初優勝、女子は久光製薬スプリングスが皇后杯4連覇を成し遂げました!

男子は本大会初優勝を目指す豊田合成トレフェルサが前回大会優勝のJTサンダーズに挑みました。第1セット、豊田合成トレフェルサはイゴール・オムルチェン選手、対するJTサンダーズはレアンドロ・ヴィソット選手と、外国人選手を中心に攻撃を組み立てると、中盤には互いに粘り強い守備が光りラリーが続きます。終盤、豊田合成トレフェルサが徐々にリードを広げると、最後は近裕崇選手が押し込み、25-20で豊田合成トレフェルサがセットを先取します。第2セット、安井勇誠選手、八子大輔選手が奮起しチームに勢いをもたらすと、15-12とリードを奪います。しかし、終盤立て続けに連続得点を奪った豊田合成トレフェルサが22-22と同点に追い付くと、一挙4連続得点を奪い25-22でJTサンダーズを振り切りました。第3セットは序盤に連続得点でリードを奪ったJTサンダーズが25-21で取り返しますが、第4セットはこの日45点をマークしたオムルチェン選手のスパイクが次々と決まると、終盤にはJTサンダーズの攻撃を立て続けにシャットアウト。最後まで勢いを保った豊田合成トレフェルサが25-21で第4セットを奪取しました。

◆豊田合成トレフェルサ

アンデッシュ・クリスティアンソン監督

昨日の準決勝(東レアローズ戦)は20時まで試合があり、コンディションはよくなかったし、今日の試合に向けて準備するにも十分な時間がなかった。今日は互いのオポジットの選手の対戦だったように思う。自分の選手を誇りに思うし、これまでチームで築き上げてきたもの、選手が学んできたを今日の試合で出せた。就任から2年、一時期はVリーグで最下位になることもあったが、(優勝という)結果が出せてよかった。このチームを牽引できて嬉しい。

古賀幸一郎選手

決勝戦の経験がないのでその点においては分が悪いと思ったが、今日はいい形で試合に入ることができた。自分たちのことを応援してもらうためにも勝つことが大事だと思う。クリスティアンソン監督は和を重んじてスターティングメンバーも控えも関係なく平等に接してくれるし、素直に取り組めるものを提示してくれる。

内山正平選手

今までやってきたバレーを継続してやることを意識していたことで、変に構えることなく試合に入ることができた。自身のバレー経験の中で優勝を経験したことがないのでとても嬉しい。日頃の皆さんの応援のおかげで優勝することができた。

高松卓矢選手

試合前、現在V・プレミアリーグ首位だが、おごることなくチャレンジャーとして臨もうという話があった。個人的にはまだ足りていない部分があると感じている。V・プレミアリーグのファイナルに立つことができたら、今度は今回のような後悔をすることがないよう、気持ちを引き締めていきたい。

傳田亮太選手

初タイトルが懸かった試合ということで、試合前はがちがちに緊張していたが、周りの先輩たちが何度も声をかけてくれて助けられた。

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女子は2014/15 V・プレミアリーグのファイナル(優勝決定戦)と同カード、久光製薬スプリングス対NECレッドロケッツの対戦となりました。第1セット開始早々、本大会4連覇が懸かる久光製薬スプリングスが古藤千鶴選手のサーブでNECレッドロケッツを崩すと、長岡望悠選手、石井優希選手ら攻撃陣が次々と得点を重ね、25-13でセットを先取します。続く第2セットは序盤にNECレッドロケッツが4連続得点で勢いに乗ると、19-17と終盤までリードを保ちます。しかし、長岡選手のスパイクなどで一挙6連続得点を奪うと、久光製薬スプリングスが逆転に成功し、25-21で2セットを連取します。第3セット、17-16とNECレッドロケッツのリードで迎えた終盤、石井選手、新鍋理沙選手らのスパイクで連続得点し21-17と久光製薬スプリングスが逆転。NECレッドロケッツは家高奈央子選手のクイックなどで食い下がりましたが、久光製薬スプリングスが25-22でこのセットを奪取し、ストレート(25-13、25-21、25-22)で勝利しました。

◆久光製薬スプリングス

中田久美監督

(4連覇という)数字にこだわりは持っていなかったが、プレッシャーはあった。選手たちが本当によくやってくれた。1セット目、古藤(千鶴選手)のサーブ走ったのが大きかった。(4連覇にちなんだ胴上げを4回してもらったが)今年はチームを離れなければならない時期があった。周囲に支えてもらってここまでくることができたので、胴上げをしてもらって申し訳ない思いがしたがとても嬉しかった。(9月に行われた)アジアクラブ選手権で優勝できず、V・プレミアリーグでは3連敗も経験した。チームが揺れていたが、選手たちの頑張りで這い上がることができた。

新鍋理沙選手

全員で、全力で戦うことを意識した。1セット目はよかったが、2、3セットは相手に走られて苦しい展開になった。年明けからはV・プレミアリーグが再開するが、リーグ戦ではどのセットも立ち上がりから自分たちが走る展開を作れるようにしたい。

長岡望悠選手

決勝戦で勝利を掴めたことはプラスになると思う。中田監督が久光に来てから4年目。4年かけてこのチームを作るという計画だったので、(4年目の)今年が大事な年だと感じていた。(中田監督が不在の時は)全員が「久光製薬スプリングス」という看板を背負ってコートで戦わないといけない、監督が不在であっても高い意識を持って戦わないといけない、と思ってやっていた。

古藤千鶴選手

優勝という結果は嬉しいが、課題が残る大会となった。ただ、優勝したことは誇りだし自信になる。去年のV・プレミアのファイナルで悔しい思いをしたが、それを乗り越えてチームは本当にまとまっていると思う。Vリーグでも結果を残せるように頑張りたい。

岩坂名奈選手

いろんな選手が試合に出て結果が出た。これはチームにとってプラスだと思う。年明けからも全員が戦力となり戦いたい。今日は相手の誰が打ってきてもブロックでしっかり役割を果たすべく試合に臨んだ。

石井優希選手

2015年を振り返って、この大会の昨日(の東レアローズ戦)と、今日の試合が一番良かった。年明けから各チームが切り替えて臨んでくると思うので、自分たちもそれに負けないようにしたい。昨年のV・プレミアリーグファイナルの悔しさが本当に記憶に残っていて、「自分が崩れなければチームが勝てる」と言い聞かせ、サーブレシーブを今まで以上に練習してきた。まだ周りに助けられる部分もあるがサーブレシーブは返せるようになったと思う。

また、女子決勝戦開始前には歌手のGACKTさんが国歌独唱を行い、日本一決定戦に花を添えました。

4月からの47都道府県、9ブロックの予選を経て、そして18日(金)からのファイナルラウンドを経て、本年度の男女日本一が決定しました。各地でチーム、選手にご声援をお送りいただきありがとうございました。2016年も1月5日(火)には春の高校バレー 第68回全日本高等学校選手権大会が開幕、9日(土)にはVリーグが再開します。本大会に出場した高校、V・プレミアリーグ、V・チャレンジリーグ各チームの試合が行われますので、引き続きご注目ください!