ドミニカ共和国にストレート勝ち、リオ出場へ王手 2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会
リオデジャネイロオリンピックの出場権を懸けた戦い「2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会」が5月20日(金)、東京体育館(東京都渋谷区)で大会5日目を迎えました。全日本女子チーム・火の鳥NIPPONはドミニカ共和国と対戦し、ストレート(25－22、25－16、27－25)で勝利。本大会の通算成績を4勝1敗とし、リオデジャネイロオリンピックの出場権獲得に王手をかけました。
タイ戦の第5セットを戦ったメンバーをコートに送り出した火の鳥NIPPON。第1セット、プリシージャ・リベラ選手らの4連続得点で8－10とドミニカ共和国にリードを奪われますが、迫田さおり選手(東レアローズ)の連続ブロックポイントなどで16－13と逆転。終盤、5連続得点を許し21－21の同点に追い付かれますが、サーブで攻める日本が宮下遥選手(岡山シーガルズ)のサービスエースなどで得点すると、25－23でドミニカ共和国を振り切ります。第2セット、木村沙織選手(東レアローズ)がワンポイントブロックを決めて勢いをもたらすと、前セット終盤から投入された長岡望悠選手(久光製薬スプリングス)らが次々と得点。ドミニカ共和国の強打を佐藤あり紗選手(日立リヴァーレ)、宮下選手が好レシーブで得点に結びつけると、最後は長岡選手の1打で25－16。2セット連取に成功します。第3セット、序盤長岡選手が強烈なバックアタックやフェイントで相手を揺さぶる日本。出場権獲得に向けて後がないドミニカ共和国はリベラ選手を中心に応戦。先にセットポイントを取られますが、長岡選手、木村選手らのポイントで逆転するとデュースの末に27－25で第3セットを取りました。
◆眞鍋政義監督
「今日の試合は久しぶりにサーブが機能したが、ブロックに関してはもう少しできたと思う。生命線のディグ（スパイクレシーブ）は練習してきたので、ストレートで勝てたことに、ほっとしている。ディグのあとの「つなぎ」をもう少し丁寧に戦っていきたい」
◆キャプテン・木村沙織選手
「試合内容としてはいいとは言えないが、どんな形でもストレートで勝つことが大事だったので、勝てたことはよかった。イタリア戦にいい状態で臨みたい」
◆長岡望悠選手
「勝たなければならない試合で、最後はギリギリ（の戦い）になってしまったが、しっかりと勝ち切れてよかった。苦しい状況は変わらないが、やることは常にどの試合でも変わらない。苦しい状況でもこっちが我慢できれば、チャンスは来ると思いながら戦った」
◆宮下遥選手
「相手のミスに助けられた試合でもあった。明日、明後日は今日のようにはいかないと思うので、自分たちの力で勝ち切れるようになりたい。コートに立つときは目の前に集中しようと、シンプルにそれだけを考えて戦った」
◆石井優希選手
「内容としてはそこまでいい試合ではなかったが、勝ち切れたことが大事だった。(タイ戦の勝利から)切り替えて戦えて、個人的にもコンディションはよかった。今日の課題はしっかり反省し、また明日に気持ちを切り替えて全力で戦いたい」
◆佐藤あり紗選手
「個人的に、韓国戦とタイ戦で納得のいくプレーができずに悔しい思いをし、今日の試合はとにかく元気に、下を向かないように臨んだ。絶対に負けられない今日の試合にスターティングメンバーで出場ができ、その期待に応えなければいけないと思っていたので今日はよかったです。(リオデジャネイロ)オリンピックのチケットを取るためには目の前の１点が大事になってくるので、攻める気持ちを全員で忘れず、今日のように取っていきたい」
◆山口舞選手
「タイ戦で臨みをつないで、でもまだ負けられないという試合だったので、ほんとうに最後勝ち切るまで集中して気持を切らずにやろうと思ってコートに立った。いけそうな時はドトスを回すとセッターの宮下が言ってくれたので、そこは信用してどんどん攻撃を仕掛けた。明日もすごく高さのあるチームなので、今日のようにサーブで攻め、ブロックとディフェンスを機能させていきたい」
◆5月20日(金)の試合結果
タイ×カザフスタン 3－0(25－18、25－19、25－15)
韓国×ペルー 3－1(18－25、25－22、25－14、25－21)
イタリア×オランダ 0－3(21－25、21－25、14－25)
日本×ドミニカ共和国 3－0(25－22、25－16、27－25)
本大会は、出場8チームによる、1回戦総当り戦で行われます。
○2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会 順位表(5月20日[金]終了時点)
1位：イタリア(4勝、勝点12)
2位：韓国(3勝1敗、勝点9、セット率=2.500)
3位：オランダ(3勝1敗、勝点9、セット率=2.250)
4位：日本(3勝1敗、勝点8)
5位：ペルー(2勝2敗、勝点6)
6位：タイ(1勝3敗、勝点4)
7位：カザフスタン(4敗、勝点0、セット率＝0.166)
8位：ドミニカ共和国(4敗、勝点0、セット率=0.083)
火の鳥NIPPONは明日21日(土)、イタリアと対戦します。8チーム中4チームがリオデジャネイロ行きのチケットを獲得できる本大会。試合日を2日残し、イタリア、韓国、オランダ、日本の4チームが4勝1敗で並ぶ混戦となりました。なお明日21日(土)、韓国はタイに、オランダはペルーにそれぞれ勝利すると、全体の4位以内が確定します。また火の鳥NIPPONとイタリアは韓国とオランダが勝利すれば同じく4位以内確定となります。残り2試合、引き続き火の鳥NIPPONに会場やテレビの前から熱いご声援をお願いします！