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中国が3度目の金メダルを獲得! 第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ) 女子バレーボール競技

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第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)女子バレーボール競技は、現地時間8月20日(土)に最終日を迎え、約2週間におよぶ熱戦の末に中国が女子バレーボール競技のチャンピオンに輝き、同国史上3度目となる金メダル獲得を成し遂げました!

2004年アテネ大会以来の金メダル獲得を目指す中国と、史上初のメダル獲得を決めて勢いのあるセルビアが激突した、女子バレーボール競技の決勝戦。第1セットはサーブが走ったセルビアが25-19で先取しますが、第2セットから流れは一気に中国へ。サーブでセルビアを揺さぶると、惠 若琪(ケイ,ジャクキ)選手、朱 婷(シュ,テイ)選手ら攻撃陣が次々と得点を奪い25-17でセットを取り返します。セルビアはティヤナ・ボシュコビッチ選手を中心になんとか食い下がりますが、中国はセルビアのサーブレシーブを崩し持ち味である強力な攻撃を封じ込めると、第3セットを25-22、第4セットを25-23で奪取。セットカウント3-1(19-25、25-17、25-22、25-23)で逆転勝利を収めました。

1984年ロサンゼルス大会で選手として金メダルを獲得し、本大会で監督として金メダル獲得を成し遂げた郎 平(ロウ,ヘイ)監督は「チームの選手たちやスタッフ、中国協会、そしてどんな劣勢にあっても応援してくれたファンの皆さんのおかげでここまで成長することができた」と感謝の言葉を口にする一方で「今日の試合だけを見ていれば非常によかったと思うが、このチームには若い選手がたくさんおり、まだ向上させなければならない部分がたくさんある」と選手たちのさらなる成長に期待を寄せました。

また、女子決勝戦の前に行われた3位決定戦では、史上初のメダル獲得を目指して挑んだオランダを、アメリカがセットカウント3-1(25-23、25-27、25-22、25-19)で破り、アメリカ史上4つ目のメダル獲得を成し遂げました。勝利を振り返り、アメリカのカーチ・キライ監督は「銅メダルを獲得できたことは驚異的なこと。今日の試合はこれまでの中で最もタフなものになるだろうと予想していた。なぜなら金メダルを目指していたもの同士が対戦し、(負ければ)失望とともに帰路につかなければいけないのだから」とコメントしました。

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(決勝戦で主審を務めたロドリゲス国際審判員[左]とロルフ国際審判員[右])

なお、女子決勝戦では、スペインのスサーナ・ロドリゲス国際審判員が主審を、そしてパトリシア・ロルフ国際審判員が副審を務めました。ロドリゲス国際審判員は女性として初めてオリンピックの決勝戦で主審を務めました。また、オリンピックの決勝戦で女性が揃って主審と副審を務めたのは、バレーボール競技史上初のことです。

中国の優勝とともに幕を閉じた女子バレーボール競技。現地時間8月21日(日)には、男子バレーボール競技最終日を迎え、3位決定戦・アメリカ対ロシアと決勝戦・イタリア対ブラジルが行われます。男女バレーボール競技の締めくくりとなるこの2試合にも、引き続きご注目ください。

◆女子バレーボール競技 最終順位

1位: 中国

2位: セルビア

3位: アメリカ

4位: オランダ

5位: ブラジル、日本、韓国、ロシア

9位: アルゼンチン、イタリア

11位: カメルーン、プエルトリコ

◆男子バレーボール競技 決勝戦、3位決定戦

3位決定戦

アメリカ×ロシア

日本時間8月21日(日) 21:30~

決勝戦

イタリア×ブラジル

日本時間8月22日(月) 1:15~

テレビ中継:NHK総合(1:05中継開始)

写真提供:FIVB